2006 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄特産緑黄色野菜による生体内抗酸化栄養素及び酸化ストレスマーカーに与える影響
Project/Area Number |
18300254
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
等々力 英美 琉球大学, 医学部, 助教授 (60175479)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 奎城 琉球大学, 医学部, 助手 (90315466)
大屋 祐輔 琉球大学, 医学部, 助教授 (30240964)
佐々木 敏 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 栄養所要量策定企画・運営担当リーダー (70275121)
ウィルコックス クレイグ 沖縄県立看護大学, 看護学部, 講師 (70316214)
|
Keywords | 沖縄野菜 / 介入研究 / 無作為化割付比較試験 / 栄養疫学 / ヒト対象研究 / 酸化ストレスマーカー / 生体指標 / 緑黄色野菜 |
Research Abstract |
本研究は、沖縄特産緑黄色野菜を中心とした沖縄型食事が血清中および24時間尿の生体指標、抗酸化栄養素の増加ならびに酸化ストレスストレスマーカーに与える影響をヒト介入試験(ランダム化割付比較試験)で証明する。対象者は、沖縄在住の健康な40-60歳の夫婦229名である。方法:介入期間は4週間とした。介入群にのみ、沖縄特産野菜(ゴーヤー、未熟パパイア、未熟へちま、ハンダマなど13種)2.1kgを週2回、配送し摂取を勧めた。ジュース(ゴーヤー840g摂取に相当)は、1日460mlを配布した。摂取記録は介入前と介入期間中7日間、合計14日間摂取した野菜と果物の種類と量を記録させた。対照群は沖縄特産野菜の配布は行わず、さらに、非沖縄野菜で、沖縄特産野菜の摂取を控えるように指導し、野菜・果物の種類と摂取量を記録させた。試験の前後および終了後2ヶ月後に、食事歴法質問票にて調査した。介入前後に、空腹時の血清と24時間尿を採取した。介入前と介入後、それぞれ連続1週間、血圧測定させた。 結果及び考察:全ての検査が完了したものは、野菜群91人、ジュース群46人、対照群92人であった。身体計測値及び血液の介入前の検査結果の中で、年令、体重、身長、BMI、血圧、血清総Chol、LD-Chol、HDL-Chol、TG、GTP、GOT、GPT、葉酸ともに群間の有意差は示されなかった。介入後の総野菜摂取量の平均値は、沖縄野菜群416g/日、ジュース群373g/日、対照群298g/日摂取しており、そのうちの沖縄特産野菜の平均摂取量は、それぞれ204g/日、152g/日、43g/日であった。総野菜、沖縄特産野菜ともに群間の有意差が示された。一方、介入前の総野菜、沖縄特産野菜、その他の野菜摂取量は、沖縄野菜群、ジュース群、対照群における群間の有意差は示されなかった。尿中の生体成分値と介入前後の解析は、検討中である。
|