2006 Fiscal Year Annual Research Report
幼児の健全な食行動の形成に対して連続的な食生活体験を取り入れた食教育のあり方
Project/Area Number |
18300255
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
小松 啓子 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (30136220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 真理子 福岡県立大学, 人間社会学部, 助手 (40248109)
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Keywords | 連続的な食生活体験 / 菜園活動 / 幼児 / 食教育 / 食教育活動 |
Research Abstract |
1.幼稚園における食教育活動に関する実態調査 福岡県内の全幼稚園493園を対象に、これまで保育活動のなかで行ってきた食教育実施状況について、郵送法により調査を行った。回収数は333園(67.5%)であった。調査内容は、以下の項目とし、選択肢や具体的記述で回答を求めた。なお、調査結果の分析は現在進行中である。 (1)伝統的行事の取組み 1)歳時記行事の実施状況 2)給食における郷土食の提供状況 3)園活動における郷土食との関わり (2)教育的取組み 1)年間計画 2)弁当および給食の実態 (3)高齢者との交流、地域のお祭り参加、地域の子育て支援 (4)保護者に対する支援活動 (5)菜園活動 2.子どもたちを中心に保護者と保育者の連携による連続的な食生活体験プログラムの実践 子どもと保護者と幼稚園教諭の共同作業により、「もちきび、落花生、丹波の黒豆、さつま芋」の栽培を通して「耕す、種をまく、苗を植える、育てる(水をまく、草をとる)、収穫する、調理する、食べる」という一連の菜園活動を5月から11月にかけて実践した。菜園活動時に子ども同士、子どもと保護者、子どもと幼稚園教諭、保護者と幼稚園教諭との関わりを観察するとともに、ビデオやデジカメに記録した。また、一連の菜園活動を始める前の5月初旬と活動終了後の11月下旬に、家庭での食生活状況、生活スタイルおよび食行動に関するアンケート調査を行った。現在、連続的な食生活体験のビデオ記録およびアンケート調査結果をもとに、連続的な食生活体験プログラムの効果を分析中である。
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