2008 Fiscal Year Annual Research Report
知の構造化に基づく聴覚障害学生のためのキーワード提示に関する研究
Project/Area Number |
18300261
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
加藤 伸子 Tsukuba University of Technology, 産業技術学部, 准教授 (90279555)
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Keywords | 聴覚障害者支援 / キーワード / 音声認識 / 情報保障 / 専門用語 |
Research Abstract |
本研究課題は講義の全体像や関連性が把握できるような知の構造化を支援するキーワード可視化方法、ならびに講義中に活用できるキーワード入力方法を検討し、科学高等教育に適した聴覚障害学生へのキーワード提示システムを開発しようとするものである.講義中に継続的に利用するには、・聴覚障害学生が瞬時に把握できる表示形式であること、・講義の流れを妨げることのないインタラクティブな入力方式であること、の2点が重要である. このため本研究では、護義場面における聴覚障害学生に対するキーワード提示として、提示内容、キーワード選択方式、提示装置について各々検討を行う.さらに検討結果に基づき、聴覚障害者のためのキーワード提示システムを提案する.また,聴覚障害学生への情報保障方法として頻繁に用いられている手話通訳、PC文字通訳との連携方法など、情報保障への応用について検討を行った. H20年度は,以下の項目について検討を行った. (1)入力方式の比較検討・キーボードから直接文字を入力する方式・音声認識によりキーワードを入力する方式 (2)小型モニタによる個別表示の実施・個別小型モニタ提示・プロジェクタ投影等の大画面表示とを比較 (3)情報保障者との連携の検討 (4)聴覚障害者のためのキーワード表示システムの検討 これまでの検討の結果,入力方式として音声認識を用いた場合には認識性能に左右されること,小型モニタによる個別表示と大画面表示は役割が異なり,両方使うことが好ましいこと等がわかった.これに伴い,キーワードシステムの検索方式も講師主導と学生主導の2つの方向性があり,双方を同時に可能にする方式が望ましいと考えられる.
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