Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 徹 弘前大学, 教育学部, 教授 (30132939)
荻原 彰 三重大学, 教育学部, 助教授 (70378280)
落合 清茂 大阪府教育センター, 教科教育部, 総括研究員 (00125246)
川村 康文 東京理科大学, 理学部, 助教授 (90362087)
秦 康範 防災科学技術研究所, 研究員 (70360849)
|
Research Abstract |
本年度はまず,小・中・高等学校等での教科や全国で実践されている「総合的な学習の時間」において「日本型環境教育」の主題としてふさわしい教育内容を環境問題や「科学・技術・社会相互関連(STS)」の観点から収集した。その結果,本研究では「資源・エネルギー」,「自然災害・防災」,「科学技術史」,「生物多様性の保全」,「古環境と人間活動」等を柱とすることになった。また,新潟県中越,下越,佐渡を中心に,「先史時代の古環境と人間活動」,「朱鷺の保護」,「佐渡金山の今後の活用」を事例として,学習者が科学技術と社会との在り方を考えることが可能な教材開発のための現地調査を行い,資料を収集した。同時に関連した施設,学校,NPO等を訪問調査し,このテーマに関しての現状と課題を集約した。 新潟県や大阪府など地方と都市域のように特徴の異なる地域において,上で述べたような自然環境・環境問題をテーマとした教材の開発を試み始めた。国内のそれ以外の地域での代表的な景観をもつ自然や野外施設,さらには,博物館等の社会教育施設,民間企業の研究施設等での活用との関連を重視して調査を進めた。また,アメリカのカリフォルニア大学バークレー校ローレンスホールやプロジェクト・ワイルドが開発し,学校で実践されている環境教育に関するプログラムや実践・評価の資料を収集し,分析中である。これらを活用して「日本の自然景観・歴史景観」の独自性を明確にした環境教育教材・プログラムの開発を検討する方向である。
|