2007 Fiscal Year Annual Research Report
自然環境と地域社会との関わりを重視した日本型環境教育の構築と展開
Project/Area Number |
18300264
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
藤岡 達也 Joetsu University of Education, 大学院・学校教育研究科, 教授 (10311466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 徹 弘前大学, 教育学部, 教授 (30132939)
荻原 彰 三重大学, 教育学部, 准教授 (70378280)
落合 清茂 大阪府教育センター, 教科教育部, 総括研究員 (00125246)
川村 康文 東京理科大学, 理学部, 准教授 (90362087)
小栗 有子 鹿児島大学, 生涯学習教育センター, 准教授 (10381138)
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Keywords | 日本型環境教育 / 自然災害・防災教育 / 地下資源教育 / 持続可能な開発のための教育 / 河川環境教育 / 科学・技術・社会相互関連教育 |
Research Abstract |
自然環境と地域社会における人間活動との関わりについて、日本の特性を示す環境素材を教育的観点から集約・分析し、日本型環境教育の構築を提言することが本研究の目的である。本年度は特に新潟県を中心とした日本海側の地域を中心に調査研究を行った。分析した教育研究素材として、佐渡地域を主題とした環境教育課題、例えばトキ放鳥に向けての生物多様性の保全問題、佐渡金山の今日的な環境教育資源としての意義、平成19年7月に生じた中越沖地震などの自然災害・防災問題等が上げられる。特に自然の特色を自然災害と自然景観の二面性から考察を行ない、国際的な自然災害に対する取り組みを意識しながら防災対策についての日本の独自性を明確にした。 自然環境と人間活動を踏まえ、学校教育だけでなく過疎化が進む地域社会での環境教材としての効果的な取り扱い方を佐渡や中越・下越地域で期待される学校・NPO・行政などのパートナーシップ構築を踏まえて考察した。さらに学習者の地域や年齢の多様性を意識し、自然環境と地域社会に関連した科学的リテラシーを育成するための環境教育内容・教育方法・教育連携システムを国内各地での実践結果に基づいて明確にすることも試み始めた。 以上、これからの日本の環境教育の在り方を提示するには、都市域の課題よりも、本年度に取り組んだように新潟県の日本海側地域など地方でありながらも日本を代表し、国外からも着目される課題に焦点を当てて研究を進めることの重要性が明確になった。
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Research Products
(5 results)