2008 Fiscal Year Annual Research Report
自然環境と地域社会との関わりを重視した日本型環境教育の構築と展開
Project/Area Number |
18300264
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
藤岡 達也 Joetsu University of Education, 大学院・学校教育研究科, 教授 (10311466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 徹 弘前大学, 教育学部, 教授 (30132939)
荻原 彰 三重大学, 教育学部, 教授 (70378280)
川村 康文 東京理科大学, 理学部, 教授 (90362087)
小栗 有子 鹿児島大学, 生涯学習研究センター, 准教授 (10381138)
土井 妙子 金沢大学, 教育学部, 准教授 (50447661)
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Keywords | 自然景観 / 自然災害 / ESD(持続発展教育) / 地域観光資源 / 防災・減災教育 / 環境教育 / 科学・技術・社会相互関連(STS)教育 |
Research Abstract |
自然環境と地域社会との関連性を重視した日本型環境教育構築のフィールドとして,日本海側や各地の地方を中心とした地域に注目することの意義について明確にした。特に,ESD(持続発展教育)の中で重視されている地域への参画や活性化に繋がる自然環境への取り組みを科学・技術・社会相互関連の視点から分析・考察した。つまり自然景観とそれに関連した歴史的課題等をESDの観点から捉え直し,それらを取り扱う意義やその活用についての具体的な方法を明らかにした。例えば,世界遺産や世界ジオパーク登録が少子・高齢化等過疎の地域や学校の教育活動に与える影響を踏まえ,学校教育や地域教育の場において,学習者に育成することが期待できる能力等である。さらに自然と人間との関わりについて,自然のマイナスの側面としての自然災害を取り上げ,資源や観光など自然の持つ二面性を教育・啓発するための方法を提示した。その一例として,スーパーサイエンス・ハイスクールに指定された新潟県の高等学校において授業・野外観察を実施し,その意義や成果について明確にした。自然災害をESDの視点から取り上げることによって,日本各地において,地震,津波,豪雨などの気象災害,火山活動など一つの文化を形成している点,また防災・減災への取り組みを通して,地域の伝統や活性化にも生じる可能性があることも示した。そして,これらの取り組みを小学校から高等学校,教員,保護者,青年団から高齢者などの地域住民など発達段階や年齢に応じて,どのように教育,啓発すべきかを実践を通じて明確にした。
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Research Products
(6 results)