2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本とアメリカの算数科「授業研究」による授業力向上に関する実証的研究
Project/Area Number |
18300266
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
中村 享史 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (70303394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 行雄 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (50281910)
藤井 斉亮 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60199289)
田端 輝彦 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (80344745)
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Keywords | 数学教育 / 授業研究 / 国際比較 / アメリカ |
Research Abstract |
本研究の目的は日本とアメリカの算数科授業の改善と教師の授業力の向上のための「授業研究」の実際とその効果について明らかにすることである。 今年度は、まず、日本の算数科授業研究の実態の収集と分析を行う。具体的には、山梨県と宮城県の学力向上拠点校の校内研究会に参加する。そこで行われた授業研究の記録をビデオテープに記録し、授業記録や協議会の記録をテキストにする。さらに教師に対して授業研究会の意義や授業力に関するアンケート調査を行う。山梨県では、甲府市立池田小学校、山梨大学附属小学校、市川三郷町立市川小学校、中央市立田富北小学校から資料を収集する。宮城県では、仙台市立柳生小学校、仙台市立若林小学校、気仙沼市立九条小学校から資料を収集する。協議会の記録やアンケート調査結果を分析する中で、教師の教材研究の力と子どもの活動を解釈する力の重要性についての知見を得ることができた。 次に、各地で行われる公開授業研究会に参加し、教師の授業力向上の具体策についての資料を収集する。東京都昭島市立玉川小学校、東京都新島村立式根島小学校、石川県金沢市立中村町小学校、東京学芸大学附属世田谷小学校、東京学芸大学附属竹早小学校、東京都世田谷区立八幡山小学校の公開授業研究会に参加する。 そして、アメリカの授業研究についての資料収集のため、シカゴレッスンスタディの研究会の授業及び協議会のビデオをデポール大学のTakahashi博士に依頼して撮影し、和訳する。また、GERが主催したカンファレンスに参加し、アメリカの教師が日本の授業や授業研究についてどのように考えているかの意見を収集する。
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Research Products
(2 results)