Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
銀島 文 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (30293327)
垣花 京子 筑波学院大学, 情報コミュニケーション学部, 教授 (50248754)
青山 和裕 筑波大学, 大学院人間科学総合研究科, 研究員 (10400657)
坂谷内 勝 国立教育政策研究所, 研究企画開発部, 総括研究官 (70187053)
三浦 元喜 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助手 (00334053)
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Research Abstract |
初年度,研究計画を明確にするため,まず基盤の「不確実性統計教育」の定義,そのモデル化を分析確定した。 1"知の創造社会"に向けた新しい統計教育と統計的認識のモデル化の確定 (1)これまでの内容・知識中心の統計教育を一新し,新世紀の教育にふさわしい"知の創造社会"に向けた新しい統計教育のあり方の目標構造を,(1)グローバル化,(2)社会・学術の変貌としての不確実性,俯瞰化を基盤にしながら,(3)既知の世界からの「事象の理解」(何かを理解する)から未知の世界に対する「何かを創る」力の育成を目指す統計教育の理念を定義し,それに基づく統計的探究モデルを再定義し,モデル化を確定した。 (2)「確実性現象」に対する認識方法と統計がもつ特異性「不確実性現象」に対する認識方法(捉え方)の構造的特質を次の6基本性質で抽出しまとめた。(1)統計データ(意味を持つ数量),(2)不確実性(非決定論的)事象(散らばりのある現象を集団で捉える),(3)集団(代表的理解と個体差で捉える)と変動(散らばり・ばらつきを活用して捉える),(4)事象理解(属性比較,予測,モデル化で捉える),(5)分析・解釈(数理と意味の2つの知識・論理で捉える),(6)不確実な事態での意思決定(予測に基づく計画と判断)〔発表〕。 2"知の創造社会"に向けた新しい統計的認識の構造的および発達的解明-「確実性-不確実性現象」理解に対する認識方法と「正解のある世界-正解ない世界」での統計的探究能力の発達に関する調査およびテスト問題(項目数160)の開発と分析-:8校の統計教育協力校の小学校(4年と6年生)と中学校(2年生)を対象に,予備調査を行い,児童生徒の統計認識の構造的・発達的特徴の分析,解明を行っている。 3"知の創造社会"に向けた新しい統計的探究能力を育てるe-Stat学習コンテンツおよびワークブック試作開発小学校用の基礎的と新定義のe-Stat学習コンテンツ,ワークブックを作成し,予備的実験を試行中〔発表〕。
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