2006 Fiscal Year Annual Research Report
科学的知識と科学に対する態度の関係性についての日独比較研究
Project/Area Number |
18300273
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
吉岡 亮衛 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (40200951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 剛志 千葉大学, 教育学部, 教授 (90209057)
KAISER Stefan 筑波大学, 文芸言語学系, 教授 (20260466)
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Keywords | 自然科学教育 / 科学に対する態度 / 日独比較 / 調査研究 / 心構え / 科学リテラシー / 科学 / 成人 |
Research Abstract |
本研究は、学校での理科や数学の学習はその後の人生において有用な知識やリテラシーの習得を目指して行われるものであるとの観点に立ち、その後の人生を生きていく中で、人々が科学的な知識をどれだけ保持しているのか、また、科学に対してどのような態度を持っているのかを調査し、学校教育の意義を再考するものである。本年度は具体的には、全体会議を開催し、まず3年間の研究スケジュールを策定した。そこでは調査対象、調査問題、分析方法、分析手順及び研究成果の公開方法について議論した。その結果、(1)調査対象を子どもを持つ親、教師(理系教科の教師とそれ以外)、大学生(理系と文系)の3つの集団とすることを決定し、それぞれを調査対象として調査を行うべく、(2)学校で学習した知識の定着度を測る問題及び科学的リテラシーや科学に対する態度を問う問題からなるオリジナルの調査問題を開発し、(3)日独で同じ調査問題となるように調整を行い、(4)初年度は子どもを持つ親に対する調査を実施することとした。初年度の調査データは現在入力中である。 また、調査問題の妥当性の評価と結果の解釈の正当性に関する尺度として、日独以外の第3国で調査を実施し比較データを得ることが必要であるとの考えから、本年度は調査問題の一部(態度に関する調査問題)を用いた調査をフィリピンの高校1年生に対して実施しデータを得た。こちらのデータについてはデータ入力を完了し、現在分折中である。結果は、これまでの日独の高校生を対象とした調査結果と比較する予定である。
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