2006 Fiscal Year Annual Research Report
学習指導法洗練・普及のためのナレッジマネジメント支援環境の開発
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18300285
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
池田 満 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (80212786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬田 和久 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (50304051)
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Keywords | オントロジー / 学習指導法 / 実践知 / ナレッジマネジメント |
Research Abstract |
本研究課題ではオントロジー工学的にアプローチすることによって,知識を構成する概念体系を機械可読な形式で整備し,知の表出・蓄積・共有のプロセスを支援することを目指す.特に,他者が容易に了解できる形式で表現することに著しい困難が伴うとされている暗黙知(学習指導法に創出者が込めた設計意図や実践者が現場で得た実践知など)の表出化の支援に取り組む.暗黙知の表出化に関しては,IT技術による支援は難しく,問題の劇的な改善は難しいとされているが,代表者が行っている複数の先行研究において,知の表出・表現の基礎になる概念体系の欠如が知の交流の大きな障害になっており,その障害を軽減することによって暗黙知の表出化・共有化が活性化されうるとの知見が得られている.本研究では,その知見を学習指導法の考案・洗練・普及プロセスに適用し,学習事象・理論に関するオントロジーを組み込んだナレッジマネジメント支援環境を構成し,その有効性を検証する。今年度は、以下の項目について研究を進めた。 (1)学習指導法の構成概念の体系化 林(義)が提唱し実践している知識変換力学習法を対象として学習指導法の構成概念を分析し,(3)で構築するオントロジーの基礎データを作成した. (2)学習指導法のオントロジー構築[池田,瀬田] (1)で得られた基礎データをもとにオントロジー(概念体系)を構築した.構築にあたっては瀬田が開発したオントロジー構築ツールを利用した. (3)オントロジーを基礎にした実践知共有手法の検討[池田] ナレッジマネジメントに関する先行研究の成果(科研基盤(B))を踏まえて,実践コミュニティにおける実践知の表出化・蓄積手法の指針をたてる.基本的には,実践知を表わす標準的な語彙を策定し,その意味をオントロジーとして概念化を行った。
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Research Products
(4 results)