2007 Fiscal Year Annual Research Report
学力向上と学校におけるICT活用の効果に関する総合的・実証的研究
Project/Area Number |
18300291
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Research Institution | University of the Sacred Heart |
Principal Investigator |
永野 和男 University of the Sacred Heart, 文学部, 教授 (60107224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 康敬 独立行政法人メディア教育開発センター, 理事長・教授 (10016561)
山西 潤一 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (20158249)
堀田 龍也 独立行政法人メディア教育開発センター, 准教授 (50247508)
野中 陽一 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (10243362)
中山 実 東京工業大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (40221460)
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Keywords | 教育工学 / 情報教育 / 学力向上 / ICT (情報通信技術) / 情報活用能力 / メディア活用 / 評価 / 教員研修 |
Research Abstract |
本研究は、「学力向上にICTがどのような影響を与えるのか」を、教育現場の協力を得ながら、総合的・実証的に研究をすすめることを目的とする。今年度は、分担者が小グループを形成し、これまでの成果に基づいて実践研究を発展させた。 1.木原らは、学習到達度と教師の指導状況に関する大規模な調査を実施し、さまざまな角度からの検討を行ない、結果を報告した。 2.野中・豊田らは、ICT未活用教師に道具としてICTを与え、教師のICTの活用法の変化とどのようなタイプの子どもに成果が現れてくるかを分析した。長谷川らは、ICT利用・非利用の比較行いながら、生徒の学習成果物や教師へのインタビューを重ね、質的な分析を試みた。 3.高橋・山西らは、教師がどのようにICTにアプローチするのか調査した。結果、日常的な場面で最も多いのは、プロジェクタと実物投影機を用いて教科書などを映すことであった。また、教科の一斉指導では、知識理解の領域について、IGTを活用して指導した方が、高い得点の伸びが見られることを見出した。堀田・中川・黒上らは、力量のある教師がどのようにICTを活用しようとしているのかを明らかにした。 4.村川らは、教師自身が主体的に研修に参加しながらICTの活用のノウハウを実践的に身につけていくワークショップ型の研修を数多く開発して利用できるようにした。また南部は、1つの学校での1からの研修の事例をもとに、教師のICT活用指導力を向上させるための基本的方略と方策をまとめた。 5.永野は、ICTを活用する子どもの能力(新しいタイプの学力)に目をむけ、それをコンピュータの利用を前提とした学力評価システムの開発を行った。これらの成果については、報告書にまとめるとともに、学会におけるシンポジウムを開催してその要点を報告、成果について討論した。
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