2006 Fiscal Year Annual Research Report
参加体験協同型のワークショップをeラーニングで可能にするための統合的研究
Project/Area Number |
18300293
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
向後 千春 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (00186610)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筒井 洋一 京都精華大学, 自分学部, 教授 (20197734)
鈴木 克明 熊本大学, 社会文化科学研究科, 教授 (90206467)
中村 光伴 熊本学園大学, 社会福祉学部, 専任講師 (40352398)
辻 義人 小樽商科大学, 教育開発センター, 助手 (80400076)
|
Keywords | ワークショップ / eラーニング / 参加体験型学習 / アンカー体験 / インストラクショナルデザイン |
Research Abstract |
本研究は、参加体験型のグループ学習の形態で実施されるワークショップを、eラーニングによって可能にするための基礎的研究および実践的研究を行おうとするものである。 まず、基礎的な研究として明らかにしたいことは、集合して同時に数十人が参加して行うワークショップにおいて、どのようなコミュニケーション活動が行われ、それがどのように全体としての活動や意識に働きかけ、ワークショップ独特の盛り上がりと日常に戻ったときにも思い出されるような深い体験(アンカー体験)を生み出すのかというプロセスの全容である。 次に、実践的研究として行いたいことは、そうしたワークショップをeラーニングシステム上で実施するためのプログラムを開発し、実際に参加者に協力してもらいeラーニングワークショップを実施したときに、そこでどれだけのワークショップ的体験が実現できるかを検討することである。 本年度(2006年度)は、4カ年計画の1年目として、研究の全容について打合せを行った。6月に熊本に宿泊を取り、研究メンバー全員が集まり、集中的な議論を行うことによりアイデアを出した。ワークショップという研究対象に対して、どのような接近方法が考えられるのか、また、どのようなデータを取って分析すれば良いのかということについて、特に議論した。その結果、ビデオ収録を中心とした外側からの記録、そして、ワークショップ主催者とアシスタントからみた活動、さらには、ワークショップ参加者から見た活動、というように複数の視点からワークショップ全体を記録していく必要があると結論した。次年度からはこの方向性にしたがって、実際のワークショップに接近する予定である。
|