2008 Fiscal Year Annual Research Report
参加体験協同型のワークショップをeラーニングで可能にするための統合的研究
Project/Area Number |
18300293
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
向後 千春 Waseda University, 人間科学学術院, 准教授 (00186610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筒井 洋一 京都精華大学, 人文学部, 教授 (20197734)
鈴木 克明 熊本大学, 社会文化科学研究科, 教授 (90206467)
中村 光伴 熊本学園大学, 社会福祉学部, 専任講師 (40352398)
辻 義人 小樽商科大学, 教育開発センター, 助手 (80400076)
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Keywords | ワークショップ / eラーニング / 参加体験型学習 / アンカー体験 / インストラクショナルデザイン |
Research Abstract |
これまでに以下のような進展を見ている。 (1)eラーニングをワークショップ的にする研究 一般的に孤独感が学習離脱の大きな原因となっているeラーニングに対して、どのようにすれば学習が促進,持続されるかという問題意識を持って、eラーニングをワークショップ的にする研究を進めた。その1つの工夫が、受講生と教員・メンターが個別に授業の感想や質問をやり取りできる「レビューシート」という機能である。これを実際にeラーニング授業で利用したものを評価した。 (2)ワークショップそのものの分析 eラーニングをワークショップ的にするためには、実際のワークショップの中で何が起こっているかを観察し、分析しなくてはならない。ワークショップそのものが全体論的な立場で設計されているものであるため、それを細かいデータを取った上で全体的に何が起こっているのかを検討しなければならない。これについては方法論的にも発展途上にあるものであるが、まずはパイロット的なデータを取って分析をし始めているところである。 (3)eラーニングとワークショップをブレンドする授業実践 これまでの研究で明らかになっていることは、eラーニングやワークショップの単体の授業よりも、それらを組み合わせたブレンド型授業の方がより効果的であるということである。eラーニングは知識教授中心のものであれば効率的ではあるが、それが行動レベルに至るまでにはなりにくい。一方ワークショップでは、体験や他者との交流をともなうため深い理解には至るが、時間や身体的なコストが高い。そこでこれらの両者を組み合わせたブレンド型授業の可能性に注目する。実際にブレンド型授業の実践を通じて、その実証的なデータを取りつつある。
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Research Products
(2 results)