2009 Fiscal Year Annual Research Report
参加体験協同型のワークショップをeラーニングで可能にするための統合的研究
Project/Area Number |
18300293
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
向後 千春 Waseda University, 人間科学学術院, 准教授 (00186610)
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Keywords | ワークショップ / eラーニング / 参加体験型学習 / アンカー体験 / インストラクショナルデザイン |
Research Abstract |
本年度の研究は最終年度にあたり、以下の2点のトピックについて研究を進めた。 (1)eラーニングをワークショップ的にする研究 (2)eラーニングとワークショップをブレンドする授業実践 以下にそれぞれの研究実績を紹介する。 (1)eラーニングをワークショップ的にする研究 一般的に孤独感が学習離脱の大きな原因となっているeラーニングに対して、どのようにすれば学習が促進,持続されるかという問題意識を持って、eラーニングをワークショップ的にする研究を進めた。その1つの工夫が、受講生と教員・メンターが個別に授業の感想や質問をやり取りできる「レビューシート」という機能である。これを実際にeラーニング授業で利用したものを評価し、その効果について検討した。また、eラーニング上でディスカッションを行うときに使われるBBSで、グループワーク的な使い方を試行し、その効果を検討した。 (2)eラーニングとワークショップをブレンドする授業実践 これまでの研究で明らかになっていることは、eラーニングやワークショップの単体の授業よりも、それらを組み合わせたブレンド型授業の方がより効果的であるということである。eラーニングは知識教授中心のものであれば効率的ではあるが、それが行動レベルに至るまでにはなりにくい。一方ワークショップでは、体験や他者との交流をともなうため深い理解には至るが、時間や身体的なコストが高い。そこでこれらの両者を組み合わせたブレンド型授業の可能性に注目した。実際にブレンド型授業の実践を通じて、その実証的なデータを取り、検討した。その結果、ブレンド聖の授業を好む学生は50~80%に上った。こうしたデータから、ブレンド型の授業はeラーニングとワークショップの良い点を兼ね備え、学生にも好まれる授業形態となることが予測される。
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Research Products
(5 results)