2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18300318
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
矢野 桂司 Ritsumeikan University, 文学部, 教授 (30210305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 友樹 立命館大学, 文学部, 准教授 (20298722)
磯田 弦 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 准教授 (70368009)
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Keywords | ジオデモグラフィクス / GIS / 小地域統計 / 社会地図 / 国勢調査 / マーケティング |
Research Abstract |
今年度は、これまでに構築してきた、日本、英国、アメリカ合衆国における国勢調査小地域統計をベースに、ジオデモグラフィクスの国際比較を行った。地区類型を作成する変数としては、英国Output Area Classification(OAC)で用いられた41変数を参考に、日本とアメリカ合衆国の国勢調査の変数を選択した。小地域の空間単位に関しては、日本(2000年)は20.2万町丁・字等を、英国(2001年)は22.7万Output Areaを、アメリカ合衆国(2000年)は21.1万Block Groupを、それぞれ用いた。この3つの巨大なGISデータから、当該の41変数のデジタル社会地図を作成した(未公開)。さらに、これらの地理行列を個別にまたは統合してクラスタリングを実行し、OACのような地区類型のジオデモグラフィクスを構築している。この作業は現時点では終了していないが、現在進行中で、1年以内に結果をまとめて、公表する計画である。なお、英国UCLのCASAのPaul Longley教授らと共同で行っている国際的な名前研究では、日本の名前GISデータ(4千5百万件)を提供することで、さらなる国際的な比較研究の可能性が明らかになった。 また、最終年度としてジオデモグラフィクスを用いた応用研究として、国内では、医療分野での応用、草津市の商業環境への応用、住宅市場への応用などを行った。こうした応用研究の成果が、今後のジオデモグラフィクス研究の発展に不可欠であることがわかった。 さらに、国内のジオデモグラフィクスの地図表現とWeb配信のために、Google MapsやGoogle Earthなどを用いたWeb配信システムの構築も行い、その有効性を確認した。
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Research Products
(6 results)