2007 Fiscal Year Annual Research Report
北太平洋高緯度海域のDMSフラックスの動態解明に関する研究
Project/Area Number |
18310001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡辺 豊 Hokkaido University, 大学院・地球環境科学研究院, 准教授 (90333640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小埜 恒夫 北海道大学, 水産総合研究センター, 室長・主任研究員 (40371786)
仁木 拓史 立正大学, 地球環境科学部, 助手 (00339607)
乗木 新一郎 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (80109511)
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Keywords | DMS / 北太平洋 / 温室効果気体 |
Research Abstract |
H19年度は、以下の項目を実施した。 (1)西部北太平洋高緯度海域における広域観測の実施 北海道大学おしょろ丸、北海道区水産研究所北光丸等を用いて、西部北太平洋高緯度海域における季節観測ならびにオホーツク海周辺を含む広域生物化学物理観測(観測項目:1)生物群の同定、(2)サイズ別クロロフィル量、(3)ケイ酸、(4)リン酸、(5)亜硝酸、(6)硝酸、(7)アンモニア、(8)全炭酸、(9)アルカリ度、(10)DMSとその前駆体、(11)溶存酸素、(12)N_2O、(13)CH_4、(14)酸素同位体、(15)炭素同位体)を実施し、DMSの関係を定式化するための基礎データとしての生物化学物理パラメータの収集を行った。 (2)DMSの長期保存に関する検討 H18年度開発した液体窒素を用いたDMSのSPME法(Solid-Phase Microextraction Method)よる保存をさらに進め、より高温での保存が可能がどうかの検討に着手した。 (3)(1)で得たデータを相互検定を実施し、データ確定を行った。さらに、これらの生物化学物理パラメータとのDMSの鉛直構造との相互関係の解析に着手した。その結果、DMS濃度の鉛直構造は、栄養塩濃度、光強度、クロロフィル濃度、表面混合層深度との相関が良く、これらを用いて多変量解析による定式化が可能であることを明らかとした。
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