2007 Fiscal Year Annual Research Report
エアロゾルとPM2.5の同期観測:エアロゾルの発生から移送拡散まで
Project/Area Number |
18310013
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
向井 苑生 Kinki University, 理工学部, 教授 (00097411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 到 近畿大学, 理工学部, 准教授 (10247950)
中口 譲 近畿大学, 理工学部, 准教授 (30188916)
保本 正芳 近畿大学, 理工学総合研究所, 助教 (40340765)
井口 信和 近畿大学, 理工学部, 准教授 (50351565)
溝渕 昭二 近畿大学, 理工学部, 講師 (30340756)
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Keywords | 地上放射観測 / PM粒子サンプリング / 衛星エアロゾルリモートセンシング / モデルシミュレーション / 化学分析 |
Research Abstract |
当グループでは,10年に渡り衛星及び地上放射観測データを用いた大気エアロゾル解析に取り組んでいる。特に,NASAが展開する大気エアロゾル観測ネットワークAERONET (AErosol RObotic NETwork)をステーションとして,標準放射計を和歌山県白浜,東大阪,石川県能登に設置し,大気光観測を実施している。また,2004年3月には,サイズ別・特性別に浮遊状大気粒子(TSP/PM10,PM2.5,OBC)を計測できる粒子測定機器SPM-613D(紀本電子)を東大阪サイトに導入した.エアロゾル放射観測とSPM測定を同じ場所で同時測定する事により,大気エアロゾルとPM2.5の関係を定量的かつ定性的に把握できる。更に,放射特性とSPMの相関性を衛星エアロゾルリモートセンシング解析に応用する事により,エアロゾルの発生から成長,地球規模の移動拡散までのエアロゾルの一生(ライフタイム)を捉える事ができる。2006年12月には更に微小なPM1粒子測定機器を開発導入した。 本年度は,下記の研究課題1〜5を実施した。 1.NASA/AERONET放射計等によるエアロゾル放射特性の地上観測 2.SPM-613D(紀本電子)のサンプリング計測(TSP/PM_<10>,PM_<2.5>,PM_<1.0>,OBC)と化学分析 3.エアロゾル放射特性とSPM値の関係解析 4.衛星解析への応用による時空間制約を越えた大気粒子分布の導出 5.エアロゾルの発生から拡散まで(モデルシミュレーション) 課題1,2は,本年度刊行論文に掲載された。また,課題3〜5は,現在,印刷中及び投稿論文において成果を発表している。
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Research Products
(7 results)