2006 Fiscal Year Annual Research Report
原子爆弾放射線の継世代影響調査-高密度マイクロアレイCGH法による網羅的解析-
Project/Area Number |
18310043
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Research Institution | Radiation Effects Research Foundation |
Principal Investigator |
高橋 規郎 (財)放射線影響研究所, 遺伝学部, 部長代理 (40333546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小平 美江子 (財)放射線影響研究所, 遺伝学部, 副主任研究員 (60344412)
佐藤 康成 (財)放射線影響研究所, 遺伝学部, 研究員 (30393424)
檜山 英三 広島大学, 自然科学研究支援開発センター, 教授 (00218744)
檜山 桂子 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教授 (60253069)
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Keywords | 遺伝学 / ゲノム / 放射線 / マイクロアレイ / 継世代影響 |
Research Abstract |
1.2,500個のBac-クローンをターゲットとして、一枚のスライドガラスに貼りつける条件を確立した。そのガラスによる予備実験を行い、良好な蛍光シグナルが得られことを確認した。 2.得られた変異型の特徴付けを行ったところ、その生成には複雑な機構が存在することがわかった。 3.得られた変異型には多数の遺伝子、cDNAが存在したので、それらに関して発現解析を行った。 4.既に当研究室で細胞株が樹立されている対象者のうち、その両親の被曝線量が高いものより本研究に使用する試料の選定を行った。同時に、それらの細胞株よりゲノムDNAを抽出する準備を行った。 5.データ解析用システムを2,500個のBac-クローンをターゲットとして有するスライドガラス用に更新したので、データの処理能力が更に向上した。また既存のデータベースとリンクしたので、得られた変異型の特徴付けが迅速にできるようになった。 6.約27,000個のBac-クローンをターゲットとして有する、いわゆるタイリングBac-アレイを購入して、3名のゲノムDNAを用いて基礎実験を行った。多数の変異型が検出された。それらにつき、確認作業を行ったところ、多数の偽陽性が認められた。そこで、実験条件の検討を行っている。 7.高密度アレイ(44,000のオリゴ-クローンを有する)を用いて、その機能につき検討した。1メガベース位の欠失変異が検出された。しかし、同時に再現性の無い変異(偽陽性)が散見された。この偽陽性を示すスポットの数を最小限に留めることは、我々の研究においては必須なことである。そこで、偽陽性変異をできるだけ少数にするための工夫をした244,000個のターゲットを有するオリゴアレイの設計をした。このアレイを用いて予備実験を行い、得られたデータを解析したところ、多数の変異型が検出されたので、それらが再現性を有するか否かを検討中である。
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Research Products
(18 results)