2006 Fiscal Year Annual Research Report
化学物質による環境負荷とリスク削減のための洗浄プロセス知識基盤の構築
Project/Area Number |
18310052
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平尾 雅彦 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (80282573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渕野 哲郎 東京工業大学, 理工学研究科, 助教授 (30219076)
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Keywords | 環境技術 / 化学工学 / 有害化学物質 / 産業洗浄 / 知識基盤 / リスク削減 / アクティビティモデル / 数値流体力学 |
Research Abstract |
(1)洗浄プロセスの設計作業のアクティビティモデル化 洗浄プロセスにおける現状の設計作業を現瘍で聞き取り調査をしたり、現場で確認したりしながら解析し、要素作業に分割し、その要素間の情報の流れを解析し、IDEFOアクティビティモデリング手法によってモデル化した。その結果、設計作業に必要な情報やツールを明らかにすることができた。 (2)洗浄に関する知識の収集と体系化 これまでに開発された洗浄剤、洗浄装置、回収装置、廃液処理装置のデータ、および洗浄剤の変更、プロセスの改善、作業の変更などのリスク削減を目的とした実施例の情報を文献・特許・関連企業の情報によって調査した。また、協力研究者であるスイス連邦工科大学Konrad Hungerbuhler教授グループの開発した排出物質のリスク評価手法の適用について検討を開始した (3)化学物質の環境への排出量推定モデル(プロセスモデル)構築 実験用に開発された3槽開放型洗浄装置を利用し、代表的な装置条件(例えば装置高さ)と運転条件(例えば冷却水温)による装置内液量変化を実測した。代表的な装置変数や操作変数と排出量との関係について、理論的な解析から物理モデルを構築し、実験結果による検証を行った。気相内の挙動を検討するために、実験と並行して数値流体力学シミュレーションを行った。混相状態のモデル化、蒸発・凝縮のモデル化を進め、モデルの正当性について検証を開始した。 (4)情報基盤の設計と実装 様々なデータとモデルを体系的に蓄積することが可能なデータベースと、そのデータベースから情報を取り出すエンジンの概念設計を行った。
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