2008 Fiscal Year Annual Research Report
ペプチドバーコードによる食品アレルゲンのエピトープナノマッピング法の確立
Project/Area Number |
18310089
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
七里 元晴 National Institute for Materials Science, ナノ有機センター, NIMSポスドク研究員 (00421389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 秀信 独立行政法人物質・材料研究機構, ナノ有機センター, 主任研究員 (80421395)
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Keywords | タンパク質チップ / ペプチドバーコード / エピトープマッピング / 食品アレルゲン |
Research Abstract |
本研究課題では、ペプチドバーコードと呼ばれる、ナノ空間で効率よく抗原抗体反応の検出を行う新規技術の開発を目的としている。 19年度までの結果から、申請時に予定していた三重鎖形成[足場となる二本鎖DNAにペプチドタグ(DNA-ペプチド複合体)をハイブリダイズさせる]によるペプチドバーコードは、安定性、その他に問題があり、本研究を遂行するにあたり不向きであることが判明した。このため、19年度後半より、一本鎖DNAを足場とした二重鎖ペプチドバーコード作成法に変更し、作成条件の検討を続けている。 1.ペプチドバーコードの設計・合成 まず、この二重鎖ペプチドバーコードのプロトタイプとなるビオチンラベルプライマーを用いたバーコードの作成を行った。その結果、安定性、およびラベル効率など非常に良好であった。また、このプロトタイプにストレプトアビジンを結合させ、AFM観察を行ったところ、バーコード上の目的の位置(ビオチンプライマー)にストレプトアビジンを観察することが可能であることが明らかとなった。また、1本のバーコード上に複数個の検出部位(ビオチンプライマー)を構築することも可能であった。さらに、現在は実際にペプチドタグを用いたペプチドバーコード作成を試みており、形成するにあたり、問題がないことを確認している。また、プロトタイプで用いたストレプトアビジンは、約6万ダルトンであり、IgE抗体の19万ダルトンよりも小さいことから、抗体のAFM検出にも問題がないと推察される。 2.ペプチドバーコードのアレイ化のための基板設計、および技術開発 アレイ化基板としてポリカーボネート被覆ガラス基板が、もっとも効率良くペプチドバーコードのプロトタイプを伸張性整列固定できることが分かった。
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Research Products
(2 results)