2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18310093
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
式田 光宏 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 助教授 (80273291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 裕之 名古屋大学, 大学院工学研究科, 教授 (70209328)
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Keywords | マイクロ・ナノデバイス / マイクロマシン / バイオテクノロジー |
Research Abstract |
小型生化学分析システムの実現を目指して以下に示す研究課題を検討した。以下にその詳細を示す. [基礎研究] (1)小型生化学分析システム設計指針の確立 マイクロ磁性微粒子に作用する磁気力及び界面張力を考慮した力学的モデルを構築した.これにより磁性微粒子操作時における駆動力を明らかにした.また,磁気駆動力と界面張力とのスケール効果を検討した.これにより磁性微粒子抽出限界を明らかにし,現行モデルでは数マイクログラム以上の微粒子が必要であるという結論を得た. (2)小型生化学分析システムの作製方法の検討 薄膜作製技術を利用した分析デバイス作製手法を検討した.具体的には,ガラス基板上にてシリコーンゴム製(厚さ1.0mm)で分析デバイスを作製した.また,デバイス表面全体をパリレン蒸着膜(厚さ2.0ミクロン)にて機水処理するという手法を確立した. (3)マイクロ磁性微粒子のハンドリングに関する各種基礎的機能評価の検討 磁気力による磁性微粒子のハンドリングを実験的に検討し,「反応」「抽出」「希釈」の各操作機能が可能であるということを確認した. [応用研究] 磁性微粒子表面に酵素を修飾し,本生化学反応システムで一連の酵素反応が可能であることを確認した.具体的には,磁気力操作にて,生化学修飾(カルボキシル,アビジン,酵素)された微粒子の酵素反応を行い,酵素量と反応速度との関係が線形であるという結果を得た.また,微粒子操作の再現性についても明らかにした.
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