2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18310093
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
式田 光宏 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 准教授 (80273291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 裕之 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70209328)
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Keywords | マイクロ・ナノデバイス / マイクロマシン / バイオテクノロジー |
Research Abstract |
小型生化学分析システムの実現を目指して以下に示す研究課題を検討した.以下にその詳細を示す. [基礎研究] マイクロ磁性微粒子を用いた生化学分析方法をチップ上にシステム化するための基盤技術を確立した.具体的には,マイクロコイルによる液滴内磁性微粒子ハンドリング技術を確立し,薄膜コイルで形成する磁場分布に応じて,液滴内での磁陛微粒子の位置を制御できることを確認した.また,磁性微粒子として新たに大きさ数十ナノメートルの超常磁性微粒子を導入し,液滴内における微粒子の攪拌効率を向上させた. [応用研究] 1)液滴内攪拌機能を導入することで反応効率を4倍以上向上できることを確認した.なお,実験には生化学修飾(カルボキシル,アビジン,酵素)した磁性微粒子を用いた. 2)回転型の駆動機構を導入することで生化学分析システムを手のひらサイズまで小型化した.開発したシステムでは,二つの永久磁石により磁性微粒子を選択的に液滴間で搬送し,かつ永久磁石と薄膜コイルとの組合せで攪拌機能を可能にしている.システム全体の大きさは60mm X 45mm X 35mmである.
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