2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18310101
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山本 芳嗣 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (00119033)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 義明 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (50183760)
吉瀬 章子 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 助教授 (50234472)
久野 誉人 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 助教授 (00205113)
繁野 麻衣子 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 助教授 (40272687)
八森 正泰 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (00344862)
|
Keywords | 数理工学 / アルゴリズム / 交通工学 / 地理情報システム(GIS) |
Research Abstract |
1.移動距離(時間)データの時間地図 研究計画・方法(平成18年度)で概略を述べた2種のモデルを用い、茨城県の通勤データを対象として時間地図を作成した。その結果、モデルに関しては、 1)2種のモデルから得られる時間地図に大差がないこと、 2)第1のモデルの計算時間が短いこと などが分かった。ただし、解くべき最適化問題には多くの局所解が存在し、初期点の与え方によって得られる解が大きく異なるという問題点も現れた。また、通勤データから見た茨城県の都市の関連の強さとその序列が観察された。 2.多次元尺度法と半正定値計画問題 対称行列の(i,j)要素が何らかの次元のユークリッド空間の2点x[i]とx[j]間のユークリッド距離で与えられるとき、この行列はユークリッド的であると言われる。時間地図の作成によく用いられる多次元尺度法は、通常与えられた行列がユークリッド的であるかどうかに拘わらず何らかの布置を出力する。しかし、与えられた行列を何らかの基準で近似するユークリッド的行列を初めに作り、それから布置を求めることが考えられるが、ユークリッド的行列を作る問題が半正定値計画問題に定式化できる。この定式化に基づいて、予備的な計算を行った。 3.受賞 上記の半正定値計画問題に関する論文で、研究分担者の吉瀬が日本オペレーションズ・リサーチ学会の文献賞を受賞した。 4.研究会の開催 「地理情報の解析と視覚化」についての研究会を開催した。「地理情報データの誤差分析」「平面格子状ネットワークにおける最適避難計画」「鉄道運賃計算と最短路問題」などの招待講演と一般発表があった。
|
Research Products
(6 results)