2006 Fiscal Year Annual Research Report
生活者の安心安全と自立を支援する電子生涯カルテ 〜医療と福祉介護記録の連続性〜
Project/Area Number |
18310107
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
津久間 秀彦 広島大学, 病院, 助教授 (10222134)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 澄 広島大学, 病院・教授 (30168190)
田中 武志 広島大学, 病院・助手 (40325197)
岩田 則和 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 講師 (00346537)
池内 実 呉大学短期大学部, コミュニケーションデザイン学科, 教授 (30202873)
小西 中郎 広島大学, 病院・助手 (70325190)
|
Keywords | 電子カルテ / プライバシー権 / 医療安全 / 情報共有 / 大規模災害 |
Research Abstract |
本課題は、住民(以下受益者)の生涯にわたる健康記録を時系列で記録し、受益者と関連施設問で情報を共有することにより、更に蓄積されたデータを2次利用することにより、受益者の健康の維持・増進・危機管理・医療安全に資することの出来る「電子生涯カルテ」構築のための基礎研究を行うことが目的である。本年度は、基本となるモデル検討のため、以下の研究を行った。 (1)受益者のプライバシー権(自己情報の流通制御)に配慮した上で、情報共有を安全に行うためのモデルシステムを検討した。特に生から死に至る過程で、自己情報流通に関する意思決定上の要件の抽出を行い、更に個人情報保護法に対応するための要件整理を行なった。【文献1】 (2)上記モデルをデータの2次利用を含む形に拡張した上で、安全な情報共有のためのキーとなる携帯型メディアの要件を整理した。【文献1】 (3)受益者の状況として大規模災害時/緊急搬送時/通常受診時を想定し、身元確認機能を含み、かつ医療行為の連続性と医療安全を担保するための基本データ構造を設計した。【文献2、3、4】 (4)(2)及び(3)で利用するための携帯型メディアとして、RFIDタグの応用可能性の検討を開始した。 (5)多職種間での情報共有による医療安全向上のためのプロトタイプシステムの評価を行なった。【文献4、5】 (6)膨大なデータ量の2次利用データベースから、臨床プロセスの時間的な推移を踏まえた形で臨床的な知見を得るためのデータの表現方法について検討を行った。【文献6】
|
Research Products
(6 results)