2006 Fiscal Year Annual Research Report
船舶と人命を守る海難防止のための数値ナビゲーションシステムの構築に関する研究
Project/Area Number |
18310115
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
塩谷 茂明 神戸大学, 海事科学部, 教授 (00105363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 英一 神戸大学, 海事科学部, 教授 (90346289)
朝倉 康夫 神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (80144319)
若林 伸和 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (60242351)
大澤 輝夫 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (80324284)
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Keywords | 航海シミュレーション / 潮流の数値シミュレーション / 船舶操縦性能 / 数値ナビゲーション・システム |
Research Abstract |
海難発生の主要原因は航海中の気象・海象に起因している。航海中の気象・海象がリアルタイムで正確に把握でき、さらに数日先までの予報が可能となれば、船舶の運航者は事前に応急措置ができ、海難防止のための方策を講じることができ、最も安全でかっ経済的付加価値の高い航路の選定(ウエザー・ルーチング)等の航海計画を立てることが可能である。このように、本研究の目的は経済的効果を考慮しながら、船舶及び人命を守るための海難防止を目指した、海のITSを構築することである。 船舶搭載の航海計器および各種センサーから得られる各種の動的航海情報データの収集システムを本学部所属の練習船の船内LANの利用によって構築し、実船実験に使用した。これにより、船舶の航海に最も影響を与える海流・潮流等の流れ、風圧力および波浪による船舶の横流れ量および速力の変化について実験的に調査した。さらに、これらの気象・海象の中で最も大きな影響を与える航海中の流れの数値シミュレーションを行うシステムを構築した。当面は、実船実験を行う予定の海域である大阪湾内の潮流の数値シミュレーションを行った。 また、航行船舶は潮流などの流れの影響により、横流れ量や速力の変化をもたらすため、船体運動や操縦性能など船舶の挙動を船舶操縦性能理論を用いて正確に求める事が要求される。そのため、時間的に逐次変化する潮流下の船体運動の予測システムを構築し、さらに航海シミュレーションを行った。シミュレーション結果を、実船実験結果と比較すると、十分な精度で潮流下の船体運動の予測が可能となった。
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Research Products
(13 results)