2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18310116
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鈴木 和彦 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (50196797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柘植 義文 九州大学, 工学研究院, 教授 (00179988)
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Keywords | 安全管理 / リスク解析 / 安全情報データベース / 運転支援 / シミュレータ / 仮想現実感 |
Research Abstract |
1.高度安全制御設計・実験用模擬プラント構築 実験用模擬プラントをダイナミックシミュレータ,仮想現実感システムによりプロトタイプシステムを構築した.模擬プラントを操作するために、仮想現実感システムとダイナミックシミュレータを統合する必要がある.仮想現実感システムとシミュレータのインターフェースを構築し,両システムのデータ交換を可能とした.これにより,仮想現実感システムを経由し,各種誤操作,設備故障を入力し,これをダイナミックシミュレータに反映することができる.ダイナミックシミュレータは,仮想現実感システムより入力された故障・誤操作を引き金とし,プラントプロセス変数の動的異常状態を再現することができる.この状況を仮想現実感で表示すると同時に回復操作などの操作手順を教示する.さらに,異常原因解析システムを構築した.化学プラントの設計情報を利用した異常伝搬経路探索システムの基本アルゴリズムの開発を行ったが,プラントの安定運転のために設置されている制御系の抑制動作がが異常伝搬を促進するケースには対応できていなかった.今年度は,制御系の抑制動作を考慮した異常伝搬経路探索アルゴリズムに改良して,改良アルゴリムの有用性を検証した.異常時の対応は原因事象(発生部位)に大きく依存する。このシステムを統合することにより,より適切な異常時対応が可能となる,システムの統合化と一部機能をネットワークによる共同作業・実験環境構築した.実験用模擬プラントにリモート操作・監視機能,リモートエンジニアリング機能を追加した。 2.安全技術情報データベースと安全評価管理支援システム 安全技術情報データベースと安全評価管理支援システムを構築した.事故事例・ヒヤリハット情報のデータベース化と自然言語処理を応用して,異常進展を抽出可能なシステムを構築した.さらに,HAZOPを基本とするリスク評価システムを開発した.このシステムについては実稼働プラントを対象として適用し,その機能を評価・検証している.
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Research Products
(6 results)