2006 Fiscal Year Annual Research Report
知識ベース推論による微地形・表層地盤分類を用いた災害危険度指標の構築
Project/Area Number |
18310121
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中井 正一 千葉大学, 工学部, 教授 (90292664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 文雄 千葉大学, 工学部, 教授 (50220322)
荒井 幸代 千葉大学, 工学部, 助教授 (10372575)
石田 理永 千葉大学, 工学部, 助手 (30293674)
福武 毅芳 清水建設株式会社技術研究所, 社会基盤技術センター, 研究員 (50426590)
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Keywords | 微地形分類 / 土地利用分類 / 表層地盤構造 / 地震危険度 / 知識ベース推論 / エージェントシミュレーション / リモートセンシング |
Research Abstract |
4項目からなる研究実施計画のうち、平成18年度は、[イ]および[ロ]を主として実施した。[ハ]および[ニ]についてはその準備を行った。 [イ]最新のデータに基づく微地形分類 本年度は、これまでの研究成果、すなわち、古い時期の土地利用とその変化から微地形分類を求める手法の拡張を行った。まず、千葉県およびその周辺から、南関東へと検討対象を拡大し、古い時期の土地利用データのデジタイズ、衛星データの見直しによる現在の散りよう分類の解析、地形分類のための知識ベースの拡張などを行った。結果として、南関東全域における解像度30mの微地形分類を作成することができた。 [ロ]表層地盤分類 これまでの研究では、千葉市を対象に、微地形分類ごとの標準地盤モデルを作成し、地震被害の予測を行った。本年度は、3つの拡張を行った。1つ目は、検討対象地域の拡大であり、千葉県全体を対象に標準地盤を用いた増幅率分布を求めた。2つ目は、地盤情報データベースの拡充として、新たに約4000本のボーリングデータを収集し、データベース化を進めた。3つ目は、標準地盤モデルの見直しとして、南関東を代表する3つの地形:台地、谷底平野、埋立地について、振動特性を支配する指標の抽出を行った。 [ハ]表層地盤増幅特性 常時微動計測や地震観測などにより、地下構造モデルの妥当性や適用限界を明らかにするため、新たな機器の導入により、既往の計測・観測システムの充実を図った。 [ニ]地形・地盤構造に起因する地震危険度指標の定式化 密集市街地における避難行動のシミュレーション解析を実施するにあたり、その準備として、比較的小規模の複数エージェント間における協調的振舞いのメカニズムについて検討を行った。
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