2006 Fiscal Year Annual Research Report
南海プレート巨大地震時の西南日本堆積盆地における長周期地震動予測に関する研究
Project/Area Number |
18310123
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩田 知孝 Kyoto University, 防災研究所, 教授 (80211762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 智美 清水建設(株), 施設基盤技術センター, 副主任研究員 (00393562)
青井 真 (独)防災科学技術研究所, 地震研究部, 主任研究員 (80360379)
関口 春子 (独)産業技術総合研究所, 活断層研究センター, 研究員 (20357320)
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Keywords | 南海地震 / 長周期地震動 / 強震動予測 / 堆積盆地 / 大分平野 / 大阪平野 / 震源モデル / 地殻速度構造モデル |
Research Abstract |
西南日本において,21世紀半ばまでには必ず発生する南海地震時に大規模堆積盆地に生じる長周期地震動の高精度な予測を目指し,平成18年度においては,長周期地震動が生じる可能性の高い地域の選定,予測を目指した震源モデル,大規模地殻構造モデルの構築を行った.(1)堆積盆地構造モデルの構築と検証:近畿圏より西の堆積盆地構造の地下構造情報を収集する.また,各自治体等の地下構造情報等を収集する.この分析をもとに,地下構造情報の乏しい堆積盆地等でアレイ微動による地下構造調査を行い,既往資料と組み合わせて,対象地域の堆積盆地の地下構造モデルのプロトタイプを作成する.対象堆積盆地地域及びその周辺域に設置されているK-NET, KiK-net,気象庁震度計等の強震観測点の地震波形記録を収集し,各観測点のサイト特性を分離し,各サイトの特徴を把握する.この分析によって,西南日本における長周期地震動の発生に関係する地域を大阪平野及び大分平野に絞ってモデルを作成することとした.このうち大分平野に関しては大分県における地震被害想定のための調査等が行われたため,本研究において行われた微動調査結果を大分県に提供し,県から地下構造モデルのプロトタイプの提供をうけることとしたため(平成19年度8月に提供),平成19年度に研究項目の一部を延長した.(2)プレート境界地震の長周期地震動評価用震源モデルの構築:M8クラスのプレート境界巨大地震の震源モデルを作成した.(3)伝播経路モデルの構築:南海プレート境界巨大地震から本研究の対象地域までを含む地殻構造モデルの収集を行った.
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