2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18310143
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
蓮見 惠司 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 教授 (20208474)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢ヶ崎 一三 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 教授 (20166474)
三森 国敏 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 教授 (10239296)
|
Keywords | 生理活性物質 / 薬理活性 / プロテオリシス / 血管新生 / 慢性肝障害 / プラスミノゲン |
Research Abstract |
1.新規エキスパート分子の単離とin vitro活性評価:SMTPは、トリプレニルフェノール単位およびアミン側鎖部分の2つの部分から構成される。生産菌Stachybotrys microsporaの培養に適切なアミンを添加することにより選択的に目的の化合物を生産できる。これまでに得た構造活性相関情報を基礎として、30種の側鎖アミン化合物を導入した新規誘導体を作成した。In vitroプラスミノゲン活性化測定系および断片化測定系を用いてこれら誘導体を評価し、活性の強い8種の誘導体を選択した。その内2種はプラスミン断片生成が弱いプロテオリシスに特化した特性を示した。 2.SMTPの生理機能メカニズムの解析:SMTP-7(側鎖にオルニチンを導入した化合物;プラスミン産生促進活性とプラスミノゲンフラグメント生成を併せ持つ)は固形がんの増殖阻害作用および慢性腎炎、慢性肝炎などの慢性臓器障害の治癒促進作用を示す。この作用メカニズムを解明するため、以下の実験を行った。移植がんモデル:血漿およびがん組織のプラスミノゲンレベル(ELISA、イムノブロット)およびプラスミノゲンフラグメントレベル(イムノブロット)の測定。慢性肝炎モデル:四塩化炭素の長期投与による慢性肝炎モデルを用い、血漿および肝組織のプラスミノゲンレベルおよびプラスミノゲンフラグメントレベルの測定、肝組織のプラスミン、プラスミノゲンアクチベーター、MMPレベルの測定、肝機能パラメーター(血清)の測定、中心静脈を主とした組織像の解析(HE染色、アザン染色)、増殖細胞(免疫組織染色)の観察を行った。
|