2007 Fiscal Year Annual Research Report
HLA-A3スーパータイプに拘束される特異免疫反応の分子基盤解明
Project/Area Number |
18310147
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
伊東 恭悟 Kurume University, 医学部, 教授 (50125499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 亮 久留米大学, 先端癌治療研究センター, 教授 (50158177)
由谷 茂 久留米大学, 医学部, 講師 (20279160)
野口 正典 久留米大学, 医学部, 准教授 (10140691)
坂本 菊男 久留米大学, 医学部, 講師 (70279222)
七條 茂樹 久留米大学, 医学部, 准教授 (30080592)
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Keywords | アレルギー・ぜんそく / ウィルス / 癌 / バイオテクノロジー / 免疫学 |
Research Abstract |
当該研究は順調に進捗したと評価され,以下に概要を記載する。 1.癌関連抗原ペプチド:がんに選択的に発現するSART3抗原や転移がんに選択的に強く発現する1ck抗原由来ペプチドのうちHLA-A3スーパーファミリー患者より細胞障害性T細胞(cytotoxic T lymphocytes,CTL)を誘導するペプチドを新期に同定した(Minami, et. al., Cancer Immunol.Immunoth.:Naito他,Brit.J.Can.2007)。 2.外来抗原ペプチド:C型肝炎ウイルス由来ペプチドのうちHLA-A3スーパーファミリー陽性患者よりCTLを誘導するペプチドを新期に同定した(Matsueda他,Cancer ImmunolImmunatherapy,2007)。更にHLA-A2結合性CTLエピトープ(C35-44)がHLA-A3スーパーファミリー患者よりCTL誘導能を有することやその抗体測定がC型肝炎ウイルス感染の診断に有用であることも明らかにした(TakaO他,Med.Mirobiol.Immunol.2007)。 3.自己抗原ペプチド:新規の自己抗原ペプチドがHLA-A3スーパーファミリー陽性前立腺癌患者よりがん特異的CTLを誘導可能であることを明らかにした(Matsueda他,J.Immunotherpy2007)。 4.総括:HLA-A3スーパータイプに拘束される特異免疫反応の分子基盤解明研究を2年間実施して多くの効果が得られた。それらは,これまでに報告されている成績とは,かなり異なる成績と思われ,HLA-A3スーパーファミリーに結合する分子のアミノ構造は多様性に富み,ペプチドの予測データプログラムソフトでは予測できない可能性が高いことが示唆された
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Research Products
(11 results)