2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18310155
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高井 潔司 Hokkaido University, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (20312407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 浩平 北海道大学, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (50333638)
遊川 和郎 北海道大学, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (40312409)
諏訪 一幸 北海道大学, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (50374632)
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Keywords | 中国 / マスメディア / ジャーナリズム / 世論 / 社会主義 / メディア接触 / メディアの産業 / インターネット |
Research Abstract |
「新興活字メディアと世論」においては、都市報や週刊誌といった新たな活字メディアの登場と世論の動向を調べるべく、以下の視点から調査・分析をすすめている。1、中国の研究者の文献、先行研究の総括、2、新興活字メディアの内容分析、3、メディアに関する当局の通達、指導者の談話、4、新興活字メディアの編集者・記者へのインタビュー、5、オーディエンスのメディアの接触状況。5の点を明らかにすべく、平成19年度に北京、上海、広州において定量調査(被験者:個人月収4000元以上の北京、上海、広州各300サンプル)と上海において定性調査(個人月収4000元以上の20代、30代の男女計4組、1組8名)を実施した。そして、平成20年度に上海の調査結果と比較すべく北京においても同様の被験者の構成で定性調査を実施した。平成19年調査の定量調査と定性調査において主に以下の結果が明らかになった。1、都市報や晩報といった非党機関紙に対する高い接触率、2、省級衛星テレビ、特に湖南衛星テレビに対する高接触率、3、ネットに対する情報依存度の高さ、上海における定性調査では、特に党機関紙への極度の低接触を語る被験者が多く見られた。北京においても同様のコメントがなされたが、上海ほど顕著ではなかった。テレビにおいては、中央電視台、特に専門チャンネルへの接触は低くない点が明らかになった。総じて、北京においては、官製メディアへの信頼感が上海よりも高い点が明らかになった。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article]2008
Author(s)
高井潔司, 藤野彰, 遊川和郎, 共編著
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Journal Title
現代中国を知るための50章(明石書店)
Pages: 3-23, 40-48, 60-70, 129-134, 187-190, 230-233, 82-86, 118-122, 135-138, 155-159, 162-186, 212-216
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[Journal Article]2008
Author(s)
高井潔司
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Journal Title
「中国の愛国主義的世論の舞台裏」『中国情報ハンドブック』21世紀中国総研編著(蒼蒼社)
Pages: 108-127
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