2006 Fiscal Year Annual Research Report
南アジア諸国における宗教的マイノリティと宗教的共存に関する比較研究
Project/Area Number |
18310161
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
外川 昌彦 広島大学, 大学院国際協力研究科, 助教授 (70325207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 雅一 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (00188335)
小牧 幸代 高崎経済大学, 地域政策学部, 講師 (20303901)
八木 祐子 宮城学院女子大学, 国際文化学部, 助教授 (70212272)
マハラジャン ケシャブラル 広島大学, 大学院国際協力研究科, 教授 (60229599)
吉田 修 広島大学, 大学院国際協力研究科, 教授 (60231693)
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Keywords | 宗教的マイノリティ / イスラーム / ヒンドゥー / 仏教 / インド / バングラデシュ / スリランカ |
Research Abstract |
本年度は、研究の初年度として、研究計画の全体についての研究員の間での議論を深めつつ、共同研究者の個別の課題に対する、研究遂行の計画を検討した。特に、南アジア諸国の各地に見られる宗教的マイノリティ問題についての多様な課題を検討し、究分担者の中での課題の明確化と報告書の作成に向けた研究計画の概要を検討した。また、それぞれの課題にしたがって予備的な現地での調査を実施した。具体的には、田中は、スリランカにおいて、特に宗教的マイノリティに関する官公庁を訪ねて、その活動や関連団体について資料を集めた。小牧は、南アジアにおけるイスラーム「聖者」および「聖遺物」をめぐる信仰に焦点をしぼり、ムスリムがマイノリティであるインドとマジョリティであるパキスタンとの比較研究を行った。八木は、ウッタル・プラデーシュ州ヴァラナシ市、およびアザムガル地区において、都市、および農村のイスラームの宗教行事や信仰に関する調査を行った。外川は、バングラデシュのマイノリティ・ヒンドゥー社会の調査を行い、インドにおけるムスリム社会やヒンドゥー・ナショナリスト運動との比較を行った。その成果の一部は、3月にイギリスのケンブリッジ大学で報告した。 全体の研究会としては、5月と10月に研究打ち合わせを行い、3月6日には、その成果の中間報告として、特にインド世界におけるイスラームの問題に焦点をおいた公開セミナー、「インド世界とイスラームの出会い」を広島大学で開催した。
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Research Products
(7 results)