2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本における同一価値労働同一賃金原則の実施システムの構築-男女平等賃金に向けて-
Project/Area Number |
18310168
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
森 ます美 Showa Women's University, 生活機構研究科, 教授 (70141281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅倉 むつ子 早稲田大学, 法務研究科, 教授 (80128561)
遠藤 公嗣 明治大学, 経営学部, 教授 (20143521)
木下 武男 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (90320499)
大槻 奈巳 聖心女子大学, 文学部, 准教授 (30356133)
山田 和代 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (50324562)
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Keywords | 同一価値労働同一賃金原則 / 男女平等賃金 / 職務評価制度 / 賃金紛争処理 / 日本:イギリス |
Research Abstract |
本研究は、社会政策研究者と労働法研究者の共同研究である。平成19年度も各グループの課題に沿って研究を推進し、4回の合同研究会を開催して研究成果を共有した。 1.社会政策グループは、同一価値労働同一賃金原則の中核をなす職務分析・職務評価制度構築の研究モデルを小売業販売・加工職(7職種)と対人サービス職(介護職、看護師、放射線技師3職種)に決定した。(1)10職種の職務分類・職務記述を完成するために、年間を通して50名にインタビュー調査を行った。また(2)平成19年10〜11月には、これらの職種従事者を対象に「仕事と賃金に関する意識調査」を行い1,215名から回答を得た。(3)この調査から得た当該職種従事者が重視する職務評価要素を考慮して、販売・加工職と対人サービス職の「職務評価システム」を構築した。 2.労働法グループの平成19年度の主要な課題は、同一価値労働同一賃金(原則)に関するイギリスでの現地調査であった。4〜8月に文献・情報サーベイと現地でのインタビュー希望者・訪問希望先へのメールでの交渉を行った。9月15〜23日にロンドンを中心に実施した現地調査には同グループの4名が参加した。調査・訪問先は、労働法研究者のAileen McColgan教授、ACAS、UNISON本部、EOCロンドン支部、Women and Equality Unit、TUC本部、ロンドン中央雇用審判所、同一価値労働に関する独立専門家のSusan Corbyさんである。年度後半は、現地で得た資料・文献・情報を整理・翻訳作業を行った。これらの最新情報は、12月の合同研究会で社会政策グループのメンバーに報告された。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article]
Author(s)
浅倉むつ子
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Journal Title
蕎さやか・田中重人編『雇用・社会保障とジェンダー』「均等法の20年-間接性差別禁止の立法化をめぐる議論」(pp. 35-48)(東北大学出版会) 2007
Pages: 35-48