2008 Fiscal Year Final Research Report
Studies using Gender Perspectives on the Interrelation between Research and Development in Medical Technologies and Society
Project/Area Number |
18310169
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Gender
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
TSUGE Azumi Meiji Gakuin University, 社会学部, 教授 (90179987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MUTO Kaori 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50345766)
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Co-Investigator(Renkei-kenkyūsha) |
HONG Hyunsoo 東京国際大学(東京大学), 経済学部(医科学研究所), 非常勤講師(特任助教) (70313400)
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Research Collaborator |
KAYUKAWA Junji 明治学院大学大学院, 社会学研究科, 大学院生(博士後期課程)
KOKADO Minori 東京医科歯科大学, 生命倫理研究センター, 非常勤研究員
SEMBA Yukari お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 研究協力員
CHANG Chongfang 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員
MIMURA Kyoko お茶の水女子大学大学院, 人間文化研究科, 大学院生(博士後期課程)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Keywords | ジェンダー / 生命科学 / 医学 / 生命倫理 / 生殖医療 / 再生医療 / 内診台 |
Research Abstract |
このプロジェクトは「医療技術の開発/応用と社会の関係についてのジェンダー分析」というテーマの下に、1)人の卵子(受精卵・胚を含む)のゆくえについての調査、2)親子鑑定や疾患の遺伝子検査についての調査、3)医療機器の開発/応用におけるジェンダー分析の3つのサブテーマを設けて、多岐にわたる調査研究を実施した。このうち、1)では、卵子の売買を規制しようとしている日本、韓国、台湾と、売買が常態化しているアメリカとでは、法的・倫理的問題の認識や、卵子を提供する女性の社会的状況への認識に大きな差が見られた。2)では、とくに父子関係を決めるための親子鑑定は、女性のためと考えられているが、親子鑑定を必要とする女性を「ふしだら」とし、「子どものために」必要な検査とみなされる傾向が把握できた。3)内診台に乗ることは女性にとって必要なことであるが、不快なことでもある。そこで内診台やその診療環境が発達してきたが、その開発の方向性は、日本と、韓国や台湾、イギリス、フランス、アメリカでは多様性がみられた。とくに、女性の恥ずかしさについての認識や、医師の診療における利便性、医師と患者のコミュニケーションの在り方について、文化的な差異が内診台という医療機器の開発やそれの付属品に影響を与えていることが把握できた。
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Research Products
(30 results)