2006 Fiscal Year Annual Research Report
インドにおける宗教的空間の象徴性に関する学際的研究
Project/Area Number |
18320015
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
森 雅秀 金沢大学, 文学部, 助教授 (90230078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永ノ尾 信悟 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (40140959)
高島 淳 東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 教授 (40202147)
引田 弘道 愛知学院大学, 文学部, 教授 (00192287)
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Keywords | 空間論 / 象徴性 / 寺院建築 / アビダルマ / ヴァイシェーシカ / 儀礼 / 実践 / 画像データベース |
Research Abstract |
(1)インドの宗教的空間に関するデータを収集し、データベース化を進めた。とくに研究代表者がこれまで集積してきた画像データを整理し、関連する文字情報を加えて統合的なデータベースを構築し、HP上で公開した(Asian Iconographic Resources,アドレスはhttp://air.w3.kanazawa-u.ac.jp/)。東京大学東洋文化研究所が所蔵する故小倉泰氏のスライドを整理し、東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所の協力を得て、デジタル化を行った。このデータは次年度以降の公開をめざす。 (2)研究分担者と研究協力者の参加を得て、金沢大学文学部において、研究課題に関する研究会を2回開催した(10月、1月)。本研究ではインドの宗教的空間を(1)概念的空間、(2)造形的空間、(3)建築的空間、(4)実践的空間、(5)歴史的空間という5つのカテゴリーに分けて研究を進めているが、初年度である今年度は(1)概念的空間について集中的な検討を行った。研究会では福田琢(アビダルマ仏教)、岡野潔(部派仏教)、鈴木隆泰(大乗仏教)、和田壽弘(ヴァイシェーシカ学派)の4氏が、それぞれの分野においてインドの宗教的空間がいかなる特徴を持っているかを明らかにし、それをもとに出席者が討議を行った。これらの研究会には美術史、密教、イスラム教などの他分野の研究者の参加も得て、学際的な内容の活発な討論が繰り広げられた。 (3)研究分担者の高島淳はインドにおいて、引田弘道はフランスにおいて、それぞれ研究課題に関する資料収集と、現地研究者との情報交換を行った。 (4)インドの寺院建築に関する文献資料を重点的に収集した(金沢大学文学部に設置)。
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Research Products
(7 results)