2007 Fiscal Year Annual Research Report
死海文書と七十人訳ギリシア語聖書の総合的・学際的研究-モーセ五書本文伝承史-
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18320020
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
守屋 彰夫 Tokyo Woman's Christian University, 文理学部, 教授 (70239698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秦 剛平 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (20103715)
関根 清三 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (90179341)
佐藤 研 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (00187238)
山我 哲雄 北星学園大学, 文学研究科, 教授 (80230332)
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Keywords | 死海文書 / 七十人訳ギリシア語聖書 / モーセ五書本文伝承史 / ヨセフス研究 / フィロン研究 / ヘレニズム時代 / 初期ユダヤ教時 |
Research Abstract |
3年の研究期間の第2年度にあたる平成19年度は、初年度に数次に亘って行った共同研究の成果を踏まえ、各自の研究課題に沿った英文の研究発表を国際研究集会(日本学術振興会採択「ヘレニズム時代におけるモーセ五書本文伝承史国際研究集会」、2007年8月29日から31日まで国際文化会館で開催)で行い、内外の研究者との質疑応答を通してより質の高い論文に仕上げること、それを英文と日本語訳で出版する準備をすることを最重要課題とした。各自の研究発表は下記の学会発表欄に記載されている通りである(なお、研究分担者・関根清三は、国際旧約学会での招聘講演のため、国内での研究発表は見合わせた)。国際研究集会には海外からも9人の突出した業績を誇る研究者を招き、研究発表と質疑応答、また合間の時間での交流を通して、相互に裨益することが大きかった。現在、その成果をライデン(オランダ)のブリル(Brill)社から英文で出版するための編集作業にかかっている。日本語訳に関しては京都大学出版会からの出版が決まっており、翻訳が進捗している。旧約聖書の冒頭の「モーセ五書」本文伝承史に課題を限定したとはいえ、紀元前後の多岐にわたる厖大な文献を限られた時間の中でこなすことは困難だが、内外の多くの研究者の協力を得て一定の成果を公表できる目途がついてきたところである。 最終年度は現在の課題の達成と同時に、平成21年度以降に計画されている預言書・歴史書研究への目標を定めることも課題にしていきたい。
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Research Products
(20 results)