2008 Fiscal Year Annual Research Report
ファシズム期の宗教と宗教研究に関する国際的比較研究
Project/Area Number |
18320022
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
竹沢 尚一郎 National Museum of Ethnology, 民族文化研究部, 教授 (10183063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新免 光比呂 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 准教授 (60260056)
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Keywords | ファシズム / 宗教研究 / 1930年代 / 1920年代 / フランス / 記憶と歴史 / 神話研究 / 合理と非合理 |
Research Abstract |
平成20年度は本研究の最終年度であり、3回の研究会を開催して、これまでの研究の総括と、論文集の出版に向けて話し合いを行った。一方、延長の申請が承認されたので、平成21年度に1回の研究会を開催し、出版社の選定、執筆要項、分担する内容、全体の目的等について、詳細な詰めを行った。 論文集は、水声社から出版されることが決定した。原則として参加した研究者全員が寄稿する予定であり、内容的には、ドイツ、イタリア、日本、ルーマニアのいわゆるファシスト国家における宗教と宗教研究の理解、そしてイギリスやフランスの非ファシスト国家における宗教と宗教研究の理解、及びそれらの比較を柱にすることが決定された。また、ファシスト期に形成された宗教研究や神話研究が、第二次世界大戦後にどのように影響を残したか、あるいは喪失したか、についても議論することとなった。論文の寄稿は平成21年8月末をメドにしたが、実際に完了したのは平成22年年2月末であり、同年6月に刊行の予定である。 また、この論文集の出版にともない、平成22年秋の日本宗教学会の研究大会でパネルを組むことが決定された。内容は、論文集を基に、その後に各自が発展させた内容を追加するものとなる予定である。 本研究は終了したが、内容的にはきわめて重要なものであり、今後も引き続いて推進されることが望ましいことが確認された。今後は、19世紀末の宗教と宗教研究の総合的研究、あるいは、20世紀初頭の20年間の宗教と宗教研究の総合的研究などのテーマについて、研究を継続することが確認された。
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Research Products
(2 results)