2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320027
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長岡 龍作 Tohoku University, 大学院・文学研究科, 教授 (70189108)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 武夫 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40168274)
井上 大樹 東北大学, 大学院・文学研究科, 助教 (80422070)
|
Keywords | 仁寿舎利塔 / 造像碑 / 青州 / 龍興寺 / 定州 / 肖像彫刻 / 奉為 / 追善 |
Research Abstract |
1.本年度は、2007年9月に10日間の中国山西省・河北省・山東省の調査旅行を遂行した。調査地は以下の通り。〔山西省〕山西省博物院、五台山(顕通寺・菩薩頂・塔院寺)、〔河北省〕曲陽・北嶽廟・修徳寺址、定州(定州市博物館・開元寺塔・浄衆院・静志寺地宮)、正定(天寧寺木塔、龍興寺、龍蔵寺址、開元寺塔)、〔山東省〕博興(博興県博物館、興国寺石造像)、東営市博物館、青州(青州市博物館、逢山県勝福寺址)、臨ク県博物館、安丘(安丘市博物館・董家荘漢墓)、諸城市博物館。この調査において、本研究のテーマに沿う、以下の各項目において成果を得た。 1)北魏〜唐の「奉為」造像 山西省博物院、博興県博物館、東営市博物館、青州市博物館、臨ク県博物館、安丘市博物館、諸城市博物館では、近年発掘された石造遺物中に、「奉為」造像の実例を多数調査し得た。 2)舎利塔・舎利荘厳 定州市博物館では、静志寺地宮出土遺物を多数調査した。修徳寺塔、開元寺塔(定州)・浄衆院・静志寺地宮、天寧寺木塔、龍蔵寺塔、開元寺塔(正定)、勝福寺塔において、隋〜北宋の舎利塔建立地の現地踏査をおこなった。隋の舎利塔碑として、龍蔵寺碑(正定龍興寺)、龍華碑(博興県博物館)の二件を調査した。 2.日本国内の調査 近世肖像彫刻についての調査を開始し、古代的「奉為」造像の近世的変容について見通しを得た。調査物件は以下の通り。徳川家康像(東京・芝東照宮)、徳川家康像(京都・南禅寺)、豊臣秀吉像・高台院像(京都・高台寺)、伊達政宗像(宮城・瑞巌寺)
|