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2006 Fiscal Year Annual Research Report

古代ローマにおける弁論術の形成と発展

Research Project

Project/Area Number 18320032
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

渡辺 浩司  大阪大学, 文学研究科, 助手 (50263182)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊達 立晶  同志社大学, 文学部, 講師 (30411052)
Keywords古代ローマ / 弁論術 / 修辞学 / キケロ / クインティリアヌス / 美学 / 西洋古典 / 文学理論
Research Abstract

本研究は、古代ローマにおける弁論術の形成とその影響を美学的ならびに文芸学的に解明しようとするものである。そのさい最大の動機(モティーフ)となったのは、弁論術が西洋においては二千年の歴史をもち、西洋近代の文化に多大な影響を与えているにもかかわらず、日本においては従来あまり主題的なはとりあつかわれないまま充分に研究されてこなかったということである。なによりも強調されねばならないのは、マルクス、フロイト、ニーチェのあとで修辞学(弁論術)は死に絶えたと現代文学理論家ロラン・バルトが主張しなければならないほど西洋文化のさまざまな側面において弁論術が確たる地位を有していたということであり、バルトの主張を鵜呑みにして弁論術の研究を怠るべきではないということである。
本研究が解明をめざす問題は多岐にわたるが、四年間にわたる研究期間の初年度に特に重点をおいたのは、1.弁論術の概念規定、2.古代ギリシアの弁論術から古代ローマの弁論術への移植、3.キケロおよびクインティリアヌスの弁論術、といったものである。1についてはとりあえずの概念規定として、弁論術とは「(広義の)文学現象をいくつかのジャンル(類)に分類し、それぞれのジャンルに固有の書式(修辞)技法を規則化した一連の体系」と定義した。ジャンルの数も書式技法の術語も修辞学者によって異なるが、広く概念を規定することによって多様な見解を包括的にとらえることができる。2についてはヘレニズム期の修辞学書の大半が亡失したため、確たる断定ができなかった。定評ある研究書においてもこの時期の弁論術の変遷については推測に基づく記述、あるいは誤解に基づく記述にとどまる。とはいえこの時期の弁論術についての研究は欧米でも充分とはいえず、今後あたらしい知見がえられる可能性がある。3については現在、キケロの弁論術書を読解し、またクインティリアヌス『弁論家の教育』を邦訳しているところである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] ボードレールのパリ万博評とその余波2006

    • Author(s)
      伊達立晶
    • Journal Title

      美学 57・3

      Pages: 74

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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