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2007 Fiscal Year Annual Research Report

室町期における下賜・献上・進上本の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 18320042
Research InstitutionTokyo Kasei Gakuin University

Principal Investigator

前田 雅之  Tokyo Kasei Gakuin University, 人文学部, 教授 (00209389)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小川 剛生  人間文化研究機構, 国文学研究資料館・文学資源研究系, 准教授 (30295117)
錦 仁  新潟大学, 人文社会教育科学系, 教授 (00125733)
千本 英史  奈良女子大学, 文学部, 教授 (50188489)
渡部 泰明  東京大学, 人文社套系研究科 (60191813)
Keywords下賜 / 献上 / 進上 / 書写 / 古典 / 書物
Research Abstract

19年度の本研究は、主として調査に費やされた。以下、列挙したい。
1、松峯山如来寺(研究協力者原克昭、8月2日〜5日)、2、熊本大学永青文庫・臼杵図書館(前田・千本・研究協力者那須、9月4日〜7日)3、熊本大学永青文庫(前田・那須、20年2月18日〜20日)、4、神戸大学(前田、20年3月9日、研究の打ち合わせ)、5、学習院大学日本語日本文学研究室(前田・千本、3月14日、なお、これ以前に、前田が数回予備調査も行っている)、6、九州大学図書館細川文庫(前田、3月25日〜27日)
とりわけ、永青文庫・学習院大学・細川文庫の調査は、収穫が大きかったといえる。たとえば、下記論文でも明らかにしたが、永青文庫蔵の細川幽斎書写『源語秘訣』の親本が学習院大学蔵三条西家旧蔵本三条西実隆書写本であることを確認できたこと、三条西実隆が『源語秘訣』を書写した年に同様に書写された『古今和歌集』が九大細川文庫に所蔵されていたことなどは、室町期における書物がいかに書写され、かつ、移動したかの具体的な動きをじかに知らせるものであった。厳しい日程の合間を縫って、なんとか調査を終えられたことを安堵している。
とはいえ、代表者ならびに分担者、研究協力者の都合により、合同で調査かつ研究会が開けなかったのは、遺憾としなければならないだろう。
さらに、本研究の主要目的である室町期における書物の移動データベースの作成については、書式・分担等が決定され、代表者(前田)と研究協力者(岡崎真紀子・鹿野しのぶ・那須陽一郎.・原克昭)のデータベース班によって、作成が開始された。今のところ、進捗状況は、順調とは言いがたいので、来年度に向け、一層の奮起が必要である。
最後に、総括すれば、書物の移動、および、いかなる書物が移動し、かつまた、書写されていったかのおおよその流れは、本年度の調査で茫漠とはあるが、ある程度見通しをつけることがでけた。来年度の報告書に向けて、そうした調査で得たデータを最大限に生かして生きたいと念願している。
なお、調査用に、デジカメ一眼レフを購入し、実際に調査で用いた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 秘伝書の情報学-『源語秘訣』の書写・伝来を通して2008

    • Author(s)
      前田 雅之
    • Journal Title

      日本文学 57

      Pages: 21-34

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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