2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320044
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
黒田 彰 Bukkyo University, 文学部, 教授 (80178136)
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Keywords | 日本文学 / 幼学書 / 孝子伝(図) / 太公家教 / 司馬金竜墓屏風 / 列女伝(図) |
Research Abstract |
平成20年度の交付申請時に設定したテーマは、次の通りである。 1.孝子伝図資料の集成公刊 (1) 「孝子伝図集成」の公刊 (2) 内蒙古和林格爾後漢壁画墓の研究 a和林格爾後漢壁画墓の全壁画の蒐集公刊、b同墓中の孝子伝図の蒐集公刊 2.「太公家教注解」の公刊 3.国外における古代幼学研究の動向調査 4.新領域の開拓 以下、その進捗状況及び、成果を報告する。 1(1):図版並びに、日本語原稿が完成し、目下英訳と中国語訳が進行している。1(2)については、幼学の会と内蒙古自治区文物考古研究所の成果を取り纏め、aとbを総カラー図版とする成果報告書『和林格爾後漢壁画孝子伝図輯録』の印刷が、中国・北京において進められている。公刊が諸般の事情により若干遅延しているが、年度内公刊が実現する見込みである。 2:平成20年度佛教大学出版助成を受けて、『太公家教注解』(汲古書院、平成21年3月)が刊行された。 3:『海外の幼学研究』5として、趙超氏「太原金勝村唐墓屏風式壁画と唐代孝子図」が年度内に公刊される。 4:太公家教の輪読終了を受け、新たに昨年一月から、北魏時代の孝子伝図、列女伝図を代表する、司馬金竜屏風の解読が開始された。文献学と図像学とを総合する学際学的な解読が一巡を迎えたところである。
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Research Products
(6 results)