2007 Fiscal Year Annual Research Report
イギリス初期近代における宗教と演劇文化の歴史的研究
Project/Area Number |
18320048
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
清水 徹郎 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (60235653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井出 新 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (30193460)
竹村 はるみ 姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (70299121)
勝山 貴之 同志社大学, 文学部, 教授 (30204449)
村井 和彦 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (40174255)
山田 雄三 大阪大学, 文語文化研究科, 准教授 (10273715)
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Keywords | 初期近代 / 演劇 / 詩 / エリザベス政権 / 宗教改革 |
Research Abstract |
エリザベス1世治世後期を中心に、政治的・宗教的状況と詩・演劇・出版との関係について研究協力者・研究分担者(10人)・研究協力者(3人)で分担調査を進めるとともに、年間5回の研究会会合を開き研究成果の中間報告と文献輪読・討論を行って分担者間の情報交換と研究指針の統一に努めた。研究代表者は8月に渡英し、Musaeus関係の写本と印刷本を調査した。その成果として、1580年代の祝婚歌の疑似儀式性について、平成20年7月に国際マーロウ学会(カンタベリー)で発表する予定である。分担者山田雄三はダイドー伝説の儀式性・政治性について調査した。分担者勝山貴之は、政権末期の宗教対立の中でカトリック・ロイヤリストが果たした役割について、8月に渡英調査を行い、1月の研究会で成果を報告した。分担者井出新は、8月に渡英して軍人殉教者の例などを調査し、ピューリタニズムと国家意識形成との関係を考察した。研究分担者竹村はるみは、1570年代後半から80年代前半にかけての、レスター泊を中心とする一派のパトロネージ活動を調査した。研究分担者篠崎実は、8月に渡英し反劇場パンフレット等の調査を行った。研究分担者村井和彦は、教理問答(catechism)のエリザベス朝演劇への影響について調査した。研究分担者佐藤達郎は、Arundel Harington手稿について調査し、研究会で口頭発表した。研究分担者英知明は、John Danter印刷所関係の資料を調査し、初期近代に文学・演劇が「書物」化する過程を考察した。研究分担者由井哲哉は、Henry Chettleを中心に1590年代の散文文学の状況を調査した。以上の分担調査を通して、エリザベス政権後期の政治・宗教状況と演劇・出版文化との複雑な絡み合いを多面的に眺め、その時代の特色を歴史的に明らかにする作業を進めている。
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Research Products
(9 results)