2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320052
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
岡室 美奈子 Waseda University, 文学学術院, 教授 (10221847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡室 美奈子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10221847)
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Keywords | 英米文学 / その他ヨーロッパ語系各国文学 / アイルランド / サミュエル・ベケット / フランク・マクギネス / トム・マーフィー / ベケット・アーカイブ / ティリング・アーカイブ |
Research Abstract |
今年度は、研究計画にしたがって主として以下の三点について研究を実施した。 (1)昨年度に引き続き、主としてジェイムズ・ジョイスとW・B・イェイツがサミュエル・ベケットの演劇やテレビ作品に与えた影響を考察し、ベケットの作品が、まったく異なると思われていた二人の思想を媒介する役割を担っていることを明らかにした。ヨーロッパのモダニズムとの関連と、宗教的相克やドルイドの伝統などアイルランド固有の問題の双方に目配りしつつオカルティズムに焦点を当てて三者の関連を洗い出した点が独創的な成果と言える。夏期には、アイルランド国立大学University College Dublinで、アイルランド演劇や文学研究の第一人者で本研究課題の海外研究協力者であるデクラン・カイバード教授、ロンドン大学教授でベケット研究の大家であるスティーヴン・コナー氏、本研究の昨年度の研究代表者で今年度は同大学客員研究員として研究活動を行なっている三神弘子氏らと、ベケットを中心とするアイルランド演劇についての研究経過・成果の報告および意見交換を行なった。(2)アイルランド演劇アーカイブズの構築とデータベース化を推進するため、インタヴュー記事を中心に、アイルランドを代表する劇作家の一人であるフランク・マクギネス氏関連の資料を、マクギネス氏本人と上記三神弘子氏の協力を得て収集した。また、引き続きベケット関連の資料を収集した。(3)国際的なベケット研究誌Samuel Beckett Today/Aujour' dui 19号としてオランダのロドピ社より刊行予定の、2006年に早稲田大学で開催された国際ベケットシンポジウムの報告論集の編集・出版に編者の一人として協力した。尚、平成19年12月にアメリカ合衆国シカゴ市で開催されMLA年次大会で研究成果の一部を口頭発表した。
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Research Products
(2 results)