2007 Fiscal Year Annual Research Report
科研基盤研究(B)地球規模における「イスラーム」表象の宗教史的・文化史的総合研究
Project/Area Number |
18320055
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
青山 亨 Tokyo University of Foreign Studies, 外国語学部, 教授 (90274810)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 久美子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90251561)
麻田 豊 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70116135)
佐々木 あや乃 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (60272613)
黒田 景子 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (20253916)
多和田 裕司 大阪市立大学, 文学研究科, 准教授 (00253625)
|
Keywords | イスラーム / 文化表象 / インドネシア / パキスタン / ペルシア / タイ / マレーシア / 移民ムスリム |
Research Abstract |
本年度はイスラーム表象についての理解を深めるために、2007年12月3日と2007年12月16日の2回の研究会を開催し、総合討論と個別研究発表をおこなった。 第1回は『イスラーム国家インドネシアにおける文化表象と社会実践』と題し、本科研の研究協力者としてインドネシアにおいてイスラーム文化表象の調査をおこなった本学大学院生小池まり子による「中部ジャワ・イスラーム社会における二つの芸能:スンドラタリ・ラマヤナとタリ・ドララの上演文脈とその社会的機能」および同じく細淵倫子による「ジャカルタにおける社会福祉活動:南ジャカルタ、政府社会福祉組織(PKK)の活動とコミュニティ形成」の報告をおこなった。 第2回はインドネシアのアチェにおけるイスラーム文化表象をテーマとして国内外のゲスト・スピーカ2名を招聘して英語による研究報告をおこなった。天理大学の菅原由美は「アチェ・タノアベ寄宿塾の歴史的背景」と題する報告を、インドネシア国立イスラーム大学のエルファン・ヌルタワブは「アチェ・タノアベ寄宿塾所蔵のイスラーム写本について」と題する報告をおこなった。 個別研究をすすめるために、研究分担者は計3回の海外調査をおこなった。青山亨は2007年9月15日から23日にかけて中国のウイグル自治区を訪問し、中国におけるイスラーム表象の調査をおこなった。荒このみは9月7日から21日にかけて、西永良成は9月24日から10月7日にかけてヨーロッパを訪問し、それぞれヨーロッパにおけるマルコムXの足跡およびヨーロッパ圏のイスラーム表象の調査をおこなった。 また、上述のとおり、本学大学院生の小池まり子は8月30日から10月1日にかけて、細淵倫子は9月8日から27日、12月8日から24日、2008年2月27日から3月14日にかけていずれもインドネシアにおいてイスラーム社会の文化表象について調査をおこなった。
|
Research Products
(7 results)