2008 Fiscal Year Annual Research Report
地球規模における「イスラーム」表象の宗教史的・文化史的総合研究
Project/Area Number |
18320055
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
青山 亨 Tokyo University of Foreign Studies, 外国語学部, 教授 (90274810)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 久美子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90251561)
藤井 守男 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90143619)
水野 善文 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80200020)
佐々木 あや乃 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (60272613)
川島 緑 上智大学, 外国語学部, 教授 (50264700)
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Keywords | イスラム / 文化表象 / インドネシア / ペルシア / インド / タイ / フィリピン / ブラック・ムスリム |
Research Abstract |
本年度はイスラーム文化表象についての総括的な理解を得るために、2008年6月23日、7月17日、12月1日、2009年2月13日に計4回の研究会を開催し、総合討論と個別研究発表をおこなった。とくに第3回研究会ではインドネシアから作家を招聘して現代インドネシア文学作品におけるイスラーム文化表象について討論をおこなった。 第1回は「マルコムXの精神的遺産」と題し、荒このみがアメリカ合衆国の黒人イスラーム運動指導者であったマルコムXの生涯とその視点から見たイスラームについて報告をおこなった。 第2回は本学の宇戸清治に「タイ映画『蝶と花』に見るイスラームの表象」と題し、本学タイ語専攻の宇戸清治教員が、タイ映画『蝶と花』を上映して、仏教国タイにおける少数派ムスリムの表象のされ方を分析した。 第3回は国際セミナー「イスラームと文学表象」として開催した。インドネシア人若手作家エカ・クルニアワンによる報告「イスラームと文学表象」のあと、柳原孝敦によるコメント「スペイン語文学の視点から」と本科研研究協力者である本学大学院生澤井志保によるコメント「現代インドネシア文学界の潮流」をしてもらったのち、ディスカッションをおこなった。 第4回は 第4回は「《文明》の伝道者たちが描いたモロ-米国統治期フィリピンにおけるムスリム表象」と題し、川島緑が1930年代のアメリカ映画("Glory in the Morning"「暁の討伐隊」)、絵葉書、新聞記事・挿絵等を紹介しつつ、米国統治期のフィリピンのムスリムをアメリカ人がいかに表象したかを報告した。
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Research Products
(6 results)