2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320056
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田所 光男 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (40179734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 伊瑳子 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (00093071)
長畑 明利 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (90208041)
飯野 和夫 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (30212715)
藤井 たぎる 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (00165333)
布施 哲 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (60345840)
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Keywords | 比較文学 / マイノリティ / ジェンダー / 表象 / 思想史 / 国際政治 / テロリズム / 多国籍 |
Research Abstract |
1.20世紀における.恐怖言説を、小説・音楽・言語・哲学・政治・ジェンダー・民族といった多様な領域に検討した。また、言語圏としては、中国語・日本語・英語・フランス語・ドイツ語をカヴァーし、20世紀における恐怖言説の世界性と地域性を考慮した。 2.研究分担者はそれぞれ、書籍・CD・DVDを購入したり、インターネットを利用したりして、恐怖言説関係の資料を収集することに努めた。こうして収集された基礎資料は、私たちの今後の研究活動にとって大きな収穫であることはもちろんであるが、今後広く研究者・学生に公開して、その用に供することができる。 3.研究分担者のうち今年度は三名が海外出張を行った。藤井たぎるはスイスのチューリッヒ大学などに、松本伊瑳子はフランスのパリ第八大学などに、飯野和夫はフランスのリヨン高等師範学校などに赴き、それぞれ資料調査と意見交換を行なった 4.外部の専門家を招いてのセミナーを開催した。今年度は、岡真理氏(京都大学助教授)に、「恐怖(Terror)と恐れ(fear)のはざまで〜パレスチナでパレスチナ人、ユダヤ人が生きるということ〜」というテーマでお願いした。20世紀後半から現在まで続くパレスチナ問題における恐怖を、主にアラブ側の視点から解明しようとする刺激に富んだ講演であった。 5.名古屋大学大学院国際言語文化研究科の教員に研究協力を得て、10回にわたる公開講座「恐怖を読み解く-日々の生活から国際政治まで-」を開催した。社会人・大学院生など、多数の受講者があった。また、年度末には、公開講座の参加者を中心に、論文集『恐怖を読み解く』を刊行した。
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Research Products
(5 results)