2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320056
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田所 光男 Nagoya University, 名古屋大学・国際言語文化研究科, 教授 (40179734)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 伊瑳子 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (00093071)
長畑 明利 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (90208041)
飯野 和夫 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (30212715)
藤井 たぎる 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (00165333)
布施 哲 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 准教授 (60345840)
|
Keywords | 比較文学 / マイノリティ / ジェンダー / 表象 / 思想史 / 国際政治 / テロリズム / 多国籍 |
Research Abstract |
1.20世紀における.恐怖言説を、小説・音楽・言語・哲学・政治・ジェンダー・民族といった多様な領域に検討した。また、言語圏としては、中国語・日本語・英語・フランス語・ドイツ語をカヴァーし、20世紀における恐怖言説の世界性と地域性を考慮した。 2.研究分担者はそれぞれ、書籍・CD・DVDを購入したり、インターネットを利用したりして、恐怖言説関係の資料を収集することに努めた。こうして収集された基礎資料は、私たちの今後の研究活動にとって大きな収穫であることはもちろんであるが、今後広く研究者・学生に公開して、その用に供することができる。 3.研究分担者のうち今年度は二名が海外出張を行った。田所光男はフランスにあるショアー記念館、フランソワ・ミッテラン図書館などに、柴田哲雄はインドにおけるチベット亡命政府の所在地ダラムサラ、上海大学などに赴き、それぞれ資料調査を行なった。 4.外部の専門家を招いてのセミナーを開催した。今年度は、玉田敦子氏(中部大学中部高等学術研究所常任研究員)に、「『悦ばしき恐怖』から『リベルタン美学』へ-18世紀美学から見た現代の恐怖-」というテーマでお願いした。恐怖のポジティヴな側面に焦点をあてる刺激に富んだ講演であった。 5.松本伊瑳子が中心となって組織した日仏二国間セミナー「グローバルで変化する日仏の国家アイデンティティ、ジェンダー関係、社会格差」に、田所光男と布施哲も参加し、現代世界における恐怖の問題にかかわる発表を行った。
|
Research Products
(26 results)