2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320061
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
津曲 敏郎 Hokkaido University, 大学院・文学研究科, 教授 (80113588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
風間 伸次郎 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (50243374)
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Keywords | ツングース / 危機言語 / 原文テキスト / コーパス |
Research Abstract |
1.研究会等での発表と研究打ち合わせ 7月に網走市で開催された北方言語に関する講演会・研究会において、代表者・分担者がそれぞれ講演・研究癸表を行った。またこの場を利用して、参加した研究者と情報交換および研究打ち合わせを行うことができた。 2.海外実地調査と話者の招へい 夏休み期間等を利用して、代表者・分担者それぞれが2度に渡り、沿海州、アムール、サハリン地域での実地調査を実施した。対象言語はウデへ語、ウルチャ語、ウイルタ語であり、既採集資料の分析確認と、新たな資料の収集を行った。またナーナイ語、ウデへ語の話者を招へいし、資料の収集と分析を行った。 3.コーパスの作成と共有 これまでの研究で蓄積されていたテキスト・データにっいて、電子コーパスとしての利用をはかるべく、代表者と分担者でファイルを交換して共有した。これにより、ウデへ語、ネギダル語、ウイルタ語、満州語等のテキストおよび語彙資料の検索利用が可能となった。その一部については、試験的にHPで公開している。さらに謝金を利用して新たなデータ入力作業を進め、基礎資料の拡大をはかった。これらの活動によりツングース系諸言語としては(満州語を除き)他に例を見ない大規模コーパスの構築に向けて着実な前進が得られた。 4.テキスト集の刊行と現地還元 ナーナイとウイルタの民話テキストを各1冊、本研究経費で刊行した。後者は現地教育の副読本としての利用を念頭に、現地に持参した。また本研究と関連して、さらに4冊のテキスト集を他経費でも刊行している。
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