2006 Fiscal Year Annual Research Report
古チベット語ユニオンデータベースの構築と解析ー言語接触を中心とする多層構造の解明
Project/Area Number |
18320068
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
武内 紹人 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (10171612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 豊 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30191620)
星 泉 東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 准教授 (80292994)
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Keywords | チベット語 / 古チベット語 / チベット・ビルマ諸語 / シルクロード / 敦煌 / 言語コーパス |
Research Abstract |
平成18年度は、予定していた研究実施計画にもとづき以下の作業を行った。 (1)ユニオンデータベースのためのプログラムの構築 代表者武内と共同研究者星および研究協力者今枝が、神戸と東京でプログラミングについての協議をおこない、それにもとづいてプログラマー千葉が、改定を加えたプルグラムを作成した。まだ、最終的なものではないが、経過報告として、これまで入力作成したデータをモノグラフ(Tibetan Documents from Dunhuang)として刊行した(研究発表のページ参照)。 (2)新たなテキストデータの入力作業 協力者岩尾が、仮入力したテキストの読みを原典で確認する作業を大英図書館において行った。武内は、協力者である今枝、岩尾とともにこれまで作成したデータの読みの確認作業を行った。 (3)各国のコレクションのデータベースとのリンクとデータ取り込み 大英図書館およびフランス国立図書館との共同作業の打ち合わせは、武内がドイツの国際学会でワークショップを主催した際に、各コレクションの担当者と打ち合わせをしたが、詳細は2007年度に武内が訪欧して協議する予定である。 (4)年代・ジャンル・社会言語学的背景の入力 予定していたスタインコレクションのカラホト文書の分析を協力者井内が原典調査を行い、カタログとデータベースの原型を作成した。武内は、新出のカラホト出土チベット文書の研究を行い、その成果を提出した(印刷中)。
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