2007 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
18320070
|
|---|
| Research Institution | Aichi University |
|---|
Principal Investigator |
張 筱平 Aichi University, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90424910)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 清秀 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (00167230)
塩山 正純 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (10329592)
|
|---|
| Keywords | 寧夏 / イスラム / 回族 / 回族語 / 回族の言語文化 / イスラム学校 / 銀川 / 清真寺 |
|---|
| Research Abstract |
本研究課題について、2007年度に2回の現地調査を実施した。
第1回現地調査は、張筱平(代表者)が2007年8月15日から9月17日まで34日間にわたり中国国内各地(寧夏自治区の銀川、通貴、霊武、呉忠ならびに北京市)に赴き、合わせて回族の家庭(16軒)、回族中学2カ所、回族小学校2カ所、回族幼稚園1カ所、回族病院1カ所、イスラム寺院とイスラム協会(それぞれ10数カ所)、イスラム教指導者、研究者、一般市民を訪問し調査を行った。1000あまりの回族語についてそれぞれ8名の中下層市民、20あまりの常用語について8名のイスラム族児童に対して聞取り調査を行い、同時に詳細なアンケート調査を実施した(結果については現在集計中)。また園児、生徒3名に焦点をあて、それぞれ回族幼稚園、小学校、中学校における1日の学習、生活の様子を記録撮影した。このほか聞取り調査を記録録音し、画像資料も数百点記録した。この間、数十点の図書資料、音声資料等を収集した。
第2回現地調査は、張筱平、塩山正純(分担者)が2008年2月27日から3月8日にかけて実施した(但、塩山正純については、1部日程のみ)。寧夏自治区では、銀川、呉忠で民間が運営する民族学校3カ所(銀川市興慶区アラビア語職業技能培訓学校女子校、銀川市西関清真寺民族職業培訓センター、呉忠市鴻楽府イスラム学校)を訪問調査した。このほか、著名な青年アホン楊万宝氏、寧夏自治区社会科学連合会副主席楊占武氏を訪問しインタビューを行った(調査期間中、聞取り調査については記録録音を行った)。さらに北京では、イスラム地区コミュニティーでムスリム数名(花市清真寺教民の馬氏、南下坡清真寺教民鉄氏、黒氏、張氏ほか)を訪問し、彼らの回族語言語文化についての認識、宗教、生活、習俗について聞取り調査した。この調査期間中も回族の言語文化に関連する図書資料を数点収集した。
上記2回にわたる現地調査の成果(第1回全体と第2回の一部)については次頁の報告論文としてまとめた。また第2回調査の大部分については、執筆中である。図書音声資料リスト、アンケート結果の集計作業は継続中である。
|
